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2016.09.16 09:46
【徹底考察】セントライト記念(G2) ディーマジェスティ「世代唯一の『二冠』が狙える皐月賞馬。ここは通過点もデータが示す『勝率』は意外にも……」
監修=永谷 研(美浦担当)
【血統診断】
ディープインパクト×ブライアンズタイムという配合は大物感溢れる組み合わせだが、ブライアンズタイムが色濃く出るため、空振りも多い。本馬がホームラン級の当たりになった最大の要因は、おそらく2代母のシンコウエルメスの血が良い方向に出たからだろう。
シンコウエルメスはキングジョージ6世&QESや英・愛国のダービーを勝ったジェネラス、マイラーズCを勝ったオースミタイクーンの半妹であり、愛1000ギニーと英オークスを勝ったイマジンの全妹という世界的な良血だ。
マスターダービー×サドラーズウェルズ×ブライアンズタイムという配合はスタミナ十分で、ディープインパクト産駒でも菊花賞(G1)まで楽しめる配合。叔母には牝馬ながらステイヤーズS(G2)で2着したエルノヴァがいる。距離延長に関してはまったく問題ないが、ディープインパクト産駒ながらやや重い配合なので、純粋な切れ味勝負になった場合に不安が残る。3着に敗れた日本ダービーは、まさにその弱点が表面化した結果だった。
なお、今回の中山2200mに関しては持続力勝負になりやすい分、本馬が得意とする条件だ。皐月賞とは異なり速いペースが望めないメンバー構成だが、それでも各馬のスパートするタイミングが早いため、最終的にはこの馬が得意な末脚の持続力が問われる展開になるだろう。
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