
JRAに米国最強種牡馬カリフォルニアクロームがやってくる! ネクストサンデーサイレンスの期待

今年は、種牡馬として日本の競馬界をリードしてきた、ディープインパクト、キングカメハメハの2頭がこの世を去った。
今後、この2頭に変わってリーディングサイアーに輝くことが期待されているのはアーモンドアイ、サートゥルナーリアらを輩出したロードカナロアだろう。先日、社台スタリオンステーションは、同馬の種付け料が2000万円と、昨年に比べて500万アップしたことを明らかにしている。ハーツクライの種付け料が1000万円であることからしても、破格の待遇。かけられている期待の大きさがわかる。
今後はロードカナロアの産駒がJRAを席巻することになるかと思いきや、それに待ったをかけるかのように、海の向こうからある種牡馬がやって来た。北海道で競走馬の売買斡旋業務等を行っている株式会社ジェイエスが、カリフォルニアクロームを日本で種牡馬として供用することが決定したと発表している。
カリフォルニアクロームは3歳時に米クラシックのケンタッキーダービー、プリークネスSを優勝。だが最後の1冠であるベルモントSではスタート直後に隣の馬に脚を踏まれるアクシデントもあり、4着に終わったため3冠達成はならなかった。だが、年末には芝レースのハリウッドダービー(G1)を勝ち、ダート以外にも適性があるところを見せ、その年の米国年度代表馬に輝いた。
4歳時は故障で不本意な成績だったが、翌年ドバイワールドCをレコード勝ちするなどG1・3勝を挙げて復活。2度目の米国年度代表馬にも選出された。そして、当時世界最高額の賞金でも話題となったペガサスワールドカップ(G1)をラストランにするも、まさかの9着。有終の美を飾ることはできなかったものの、予定通り現役を引退し、種牡馬入りしていた。
「まさかの大物がやってきました。安田記念(G1)やフランスのジャック・ル・マロワ賞(G1)を勝つなど、13戦11勝の成績を残して、1999年に種牡馬入りしたタイキシャトルに匹敵する大型のシンジゲートが組まれるとのことです。
すでにカリフォルニアクロームは、米国で2017年の供用初年度より3年続けて130頭以上に種付けを行なっています。まだ初年度産駒がデビューしていませんが、産駒が好走すれば、さらに人気を集めるでしょうね。日本でもそれは同様で “第2のサンデーサイレンス”になる可能性すらも秘めていると思います」(競馬誌ライター)
現役時代に2度も米国年度代表馬に選出されるなど輝かしいキャリアを誇るカリフォルニアクロームの産駒は、どのような走りを見せてくれるのか。今から楽しみだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは