GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】マリアライト  > 3ページ目
NEW

【徹底考察】オールカマー(G2) マリアライト「女傑が迎える最後の秋を前に宝塚記念勝利の要因を徹底検証。初戦のグランプリホース対決には『必然的な死角』がある」

【この記事のキーワード】, ,

≪結論≫

 グランプリホースとして負けられない秋を迎えた本馬マリアライトだが、このオールカマーに関してだけは明らかな「不安要素」が存在する。

 それは本馬が、典型的な叩き良化型の馬であることだ。それも、この馬の場合は「意図的」にそうなっている可能性が高い。

 実際に前走の宝塚記念は、雨の影響やマリアライトの走りも然ることながら、まさに「陣営の戦略の勝利」といった結果だった。

 管理する久保田貴調教師は、主戦の蛯名正義騎手との深い信頼関係から、この春も今回と同じように日経賞(G2)、目黒記念(G2)、そして宝塚記念の3戦を予定。天皇賞・春やヴィクトリアマイルなどの他のG1レースに見向きもせず、宝塚記念だけを狙い撃ったということだ。

 そして、蛯名騎手も含めた陣営はそのプランを完璧に実行。休養明けの日経賞で3着、目黒記念で2着とじょじょに調子を上げ、本番前には「具合は本当にいい。どんどん良くなっている」と久保田調教師がコメントした通り、最高の状態で迎えていた。

 一方のドゥラメンテはドバイシーマクラシックで、キタサンブラックは天皇賞・春でそれぞれ全開の競馬をしており、宝塚記念への臨戦過程ではマリアライトが圧倒的なアドバンテージを築いていたということだ。

 無論、だからといってマリアライトの勝利にケチを付けるつもりはないし、繰り返すように陣営の戦略もまた競馬の一部だ。

 だが裏を返せば、この秋も同様のプランを実行し、最大の目標を有馬記念に定めている可能性が高い限り、このオールカマーで必然的な状態面の死角ができる可能性もまた高いといえる。

【徹底考察】オールカマー(G2) マリアライト「女傑が迎える最後の秋を前に宝塚記念勝利の要因を徹底検証。初戦のグランプリホース対決には『必然的な死角』がある」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!