【2016上半期プレイバック】古馬編「新時代の幕開けとなった古馬王道路線。海外での衝撃や国内激戦の中、最強馬ドゥラメンテが散る」
2016年初頭
中山記念(競馬つらつらより)長らく主役を務めたゴールドシップがターフを去り、年末の有馬記念(G1)を8番人気の伏兵『ゴールドアクター』が制したこともあって、どこか混沌としたムードがあった古馬王道路線。最優秀古馬には宝塚記念(G1)と天皇賞・秋を制した『ラブリーデイ』が選ばれたが、「絶対王者」と呼ぶにはまだまだ貫禄が足りない感があった。
そんな状況下で、日本競馬を牽引する新王者として最も期待されていたのが、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を圧倒的な強さで制した『ドゥラメンテ』。ダービー以来、故障離脱していたが、3月の中山記念(G2)から復帰することがすでに決まっていた。
1月-2月
年明けから猛威を振るったのは、明け4歳となる若い力だった。一年の計を占う中山金杯(G3)で『ヤマカツエース』が重賞3勝目を飾ると、日経新春杯(G2)でも4歳馬の『レーヴミストラル』と『シュヴァルグラン』がワン・ツーゴール。
2月の京都記念(G2)でも『サトノクラウン』が復活勝利を挙げるなど、競馬が「新たな時代の幕開け」を告げているかのような4歳馬の快進撃だった。
3月
世代を超えた3頭の皐月賞馬が集った中山記念で、ついに昨年の2冠馬ドゥラメンテが復帰を果たす。スタートの出遅れ、+18kgの馬体重、約9カ月ぶりのレース。様々なハンデを跳ね返し、見事復帰戦を飾ったドゥラメンテに、G1並みの客入りだった中山競馬場が揺れた。
またも4歳馬が上位を独占。年明けから古馬王道を着実に支配しつつあった4歳馬の大将ドゥラメンテが、ついに日本競馬の総大将に君臨した。
さらに奥手ながら確実に成長してきたヴィルシーナの弟シュヴァルグランが、阪神大賞典(G2)で重賞初制覇。一躍、春の天皇賞(G1)の有力候補に躍り出た。
その間、日本のトップホース数頭がドバイ遠征を表明。層の厚いメンバーに世界制覇が託されて大きな盛り上がりを見せたが、その話題の中心にいたのは、やはりドゥラメンテだった。
4月
昨年、皐月賞と日本ダービーを制した際は、ディープインパクトやオルフェーヴルといった歴代の三冠馬を超える評価を得ていたドゥラメンテ。そんな日本史上最強馬にとって世界制覇は目標ではなく、至上命題の一つであった。
しかし、だからこそドゥラメンテのドバイシーマクラシックでの敗戦は、日本競馬に少なからぬ衝撃を与えた。
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