GJ > 競馬ニュース > 【上半期プレイバック】古馬編
NEW

【2016上半期プレイバック】古馬編「新時代の幕開けとなった古馬王道路線。海外での衝撃や国内激戦の中、最強馬ドゥラメンテが散る」

【この記事のキーワード】, ,

2016年初頭

douramente0323.jpg中山記念(競馬つらつらより)

 長らく主役を務めたゴールドシップがターフを去り、年末の有馬記念(G1)を8番人気の伏兵『ゴールドアクター』が制したこともあって、どこか混沌としたムードがあった古馬王道路線。最優秀古馬には宝塚記念(G1)と天皇賞・秋を制した『ラブリーデイ』が選ばれたが、「絶対王者」と呼ぶにはまだまだ貫禄が足りない感があった。

 そんな状況下で、日本競馬を牽引する新王者として最も期待されていたのが、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を圧倒的な強さで制した『ドゥラメンテ』。ダービー以来、故障離脱していたが、3月の中山記念(G2)から復帰することがすでに決まっていた。

1月-2月

 年明けから猛威を振るったのは、明け4歳となる若い力だった。一年の計を占う中山金杯(G3)で『ヤマカツエース』が重賞3勝目を飾ると、日経新春杯(G2)でも4歳馬の『レーヴミストラル』と『シュヴァルグラン』がワン・ツーゴール。

 2月の京都記念(G2)でも『サトノクラウン』が復活勝利を挙げるなど、競馬が「新たな時代の幕開け」を告げているかのような4歳馬の快進撃だった。

3月

 世代を超えた3頭の皐月賞馬が集った中山記念で、ついに昨年の2冠馬ドゥラメンテが復帰を果たす。スタートの出遅れ、+18kgの馬体重、約9カ月ぶりのレース。様々なハンデを跳ね返し、見事復帰戦を飾ったドゥラメンテに、G1並みの客入りだった中山競馬場が揺れた。

 またも4歳馬が上位を独占。年明けから古馬王道を着実に支配しつつあった4歳馬の大将ドゥラメンテが、ついに日本競馬の総大将に君臨した。

 さらに奥手ながら確実に成長してきたヴィルシーナの弟シュヴァルグランが、阪神大賞典(G2)で重賞初制覇。一躍、春の天皇賞(G1)の有力候補に躍り出た。

 その間、日本のトップホース数頭がドバイ遠征を表明。層の厚いメンバーに世界制覇が託されて大きな盛り上がりを見せたが、その話題の中心にいたのは、やはりドゥラメンテだった。

4月

 昨年、皐月賞と日本ダービーを制した際は、ディープインパクトやオルフェーヴルといった歴代の三冠馬を超える評価を得ていたドゥラメンテ。そんな日本史上最強馬にとって世界制覇は目標ではなく、至上命題の一つであった。

 しかし、だからこそドゥラメンテのドバイシーマクラシックでの敗戦は、日本競馬に少なからぬ衝撃を与えた。

【2016上半期プレイバック】古馬編「新時代の幕開けとなった古馬王道路線。海外での衝撃や国内激戦の中、最強馬ドゥラメンテが散る」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  2. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  6. JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬