GJ > 競馬ニュース > カフジプリンスの迷走  > 2ページ目
NEW

「この夏、最大の上がり馬」カフジプリンスの迷走……予定される3カ月間で10600mのマラソンは『矢作マジック』再来の布石なのか!?

【この記事のキーワード】, ,

 しかし、陣営は丹頂Sで古馬のオープンクラスにぶつけることを決断。菊花賞の出走を確実なものにするため、その判断自体を否定するつもりはない。しかし、本番に繋がる有力騎手を確保できない状況で出走したスタンスには疑問が残る。

 おそらく、この丹頂Sでも福永騎手が手綱をとる予定だったのだろう。実際に福永騎手はこの日、新潟と小倉で重賞があるにもかかわらず札幌で騎乗している。しかし、丹頂Sはオープンのハンデ戦であり、1000万下を勝ったばかりのカフジプリンスのハンデは51㎏と極めて軽いものとなった。

 無論、ハンデが軽いことは有利なのだ。だが、逆に述べると「51㎏以下の騎手しか乗れない」ということになる。そして、残念ながら福永騎手が乗れる限界は52㎏。福永騎手としても懸命に減量しようとしたのだろうが騎乗は実現せず、代わりに若手の菱田裕二騎手が騎乗している。

 菱田騎手もここまで28勝と若手の中では有力な騎手だが、突然巡ってきた丹頂Sの騎乗は褒められたものではなかった。前走の勝ちっぷりが評価されて1番人気に支持されたが、カフジプリンスとの呼吸が終始合わないまま6着に惨敗。

 あくまで結果論だが、菊花賞に向けて実りの少ない「余計な一戦」となってしまった。

 だが、それでも時期は9月の頭。10月後半の菊花賞に向けて、立て直す時間は十分にあった。福永騎手も有力な3歳牡馬を確保しておらず、菊花賞で再コンビを組む道も残されている。カフジプリンスの所属する矢作厩舎と福永騎手のコンビといえば、昨年の菊花賞で2着だったリアルスティール。今年こそは、そのリベンジを目指すプランもあったはずだ。

 しかし、今やその可能性は極めて低いものとなってしまった。

「この夏、最大の上がり馬」カフジプリンスの迷走……予定される3カ月間で10600mのマラソンは『矢作マジック』再来の布石なのか!?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. JRA崖っぷちジョッキー関西編~四位洋文・小牧太・鮫島良太・柴田未崎ほか~
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客