JRAミツバ「リピーターレース」川崎記念(G1)で「連覇」狙う! 本命チュウワウィザードの「不利」につけ込んで大駆け!?
29日(水)に川崎競馬場にて、今年初の交流重賞となる川崎記念(G1)が開催される。
中央では先週、フェブラリーS(G1)への重要なステップとなる東海S(G2)が開催され、エアアルマスが勝利を飾っている。川崎記念は交流重賞ながら格付けはG1であり、フェブラリーSへのステップとして使う馬も多い。
今年は地方6頭、中央6頭の12頭立てとなっており、JBCクラシック(G1)を制し、チャンピオンズC(G1)でも4着と好走したチュウワウィザードが人気になると見られている。
川崎記念は過去10年で1番人気が8勝2着2回と連対率100%を誇る手堅いレースではあるが、チュウワウィザードは小回りコースで不利な大外枠を引いている。ここに付け目がある。
そこで昨年の川崎記念の覇者、ミツバ(牡8、栗東・加用正厩舎)に注目してみたい。何故なら、川崎記念は過去の活躍馬、いわゆる「リピーター」が再度激走することが多いレースだからだ。
昨年は勝利した川崎記念から始動。ダイオライト記念(G2)、帝王賞(G1)と転戦して、ともに4着と好走。南部杯(G1)では6着と凡走。続くチャンピオンズCも大敗してシーズンを終えている。
ちなみに一昨年は東京大賞典(G1)を凡走後、初戦の名古屋大賞典(G3)とアンタレスS(G3)を連続2着する好走を見せている。鉄砲駆けで2年連続良績を残しているのは好データと言えよう。
ミツバの川崎記念参戦は昨年だけではなく、2017年にも初戦として出走しており、4着している。この年は次戦のアンタレスSを大敗するも、ブリリアントS(OP)とマーキュリーC(G3)を連勝するなど、良績を残している。
ミツバの強みは展開に左右されないところだ。昨年の川崎記念は6番手から徐々に進出していって直線は2番手で入っている。小回りコースの定跡のような位置取りだが、好位追走だけでなく、逃げても追い込んでも勝ち星を挙げているのが特徴だ。
また、当日は朝の3時頃まで雨が降る予報で、その後天候は回復するものの、馬場状態は良馬場というわけにはいかないだろう。ミツバはパワー型だった父・カネヒキリの血を受け継いでいるのか、良馬場での勝ち鞍が多いが、一方で馬場が渋ってもしっかり良績を残しているので、馬場状態にも左右されることはない。
昨年の川崎記念では、今年最内枠を引いたケイティブレイブが1番人気だったが、2着に破り、3着に入ったオールブラッシュは2番人気で下している。
川崎記念では、ある意味決着のついたメンバーだと言えよう。1番人気の連対率が100%というレースで、3番人気ながら勝ち星を挙げることができたのは大きい。
前述したチュウワウィザードは強敵だが、不利な大外枠でどんな立ち回りを見せるのか。ミツバの自在性で、連覇を成し遂げるのも不可能ではないはずだ。
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