JRA長岡禎仁「最低人気2着」関西移籍効果で関東ジョッキーダメダメさらに露呈「トップ10ゼロ」
23日のフェブラリーS(G1)は、1番人気のモズアスコットが優勝。2着に16番人気のケイティブレイブが飛び込み、3着には3番人気のサンライズノヴァが続いた。人気薄だったケイティブレイブが馬券圏内に入ったため、3連複95,310円、3連単は464,920円と配当金が高騰。波乱の立役者となったケイティブレイブに騎乗した長岡禎仁騎手に、称賛の声があがっている。
「長岡騎手は美浦に所属していましが、昨年5月に正式移籍。以前からチャンスを求めて栗東に顔を出していて、そのころから杉山晴紀厩舎の管理馬の調教にも騎乗していたようです。その縁もあり、今回フェブラリーSの鞍上に抜擢されたのでしょうね。一時は騎乗数も少なくなり低迷していましたが、今後は騎乗依頼も増えてくると思います」(競馬誌ライター)
数少ないチャンスを得るために自ら行動し、それを見事ものにした長岡騎手。だが栗東移籍組が結果を出したことで、美浦所属の騎手に対する風当たりがさらに強くなるという。
「22日(土)は東京競馬場で川田将雅騎手が【3.3.2.1】の好騎乗を見せると、翌日はC.ルメール騎手が6勝の荒稼ぎ。土曜日こそ田辺裕信騎手が3勝をあげたものの、東京開催なのに美浦所属の騎手の存在感が薄いのは否めません。
全国リーディングを見ても12位は田辺騎手、13位には横山典弘騎手でトップ10は全て関西。美浦のトップである戸崎圭太騎手、三浦皇成騎手らが故障で離脱中とはいえ惨憺たる状況です」(競馬記者)
今年、美浦に所属したO.マーフィー騎手が旋風を巻き起こした。さらにこの後も南アフリカのトップジョッキーであるライル・ヒューイットソン騎手や、昨年リスグラシューとともにG1の舞台で活躍したD.レーン騎手が短期免許で騎乗予定。どちらも好成績が期待されるが、短期免許で来日する外国人騎手だけではなく “純粋”な関東所属騎手の活躍が待たれるところだ。
「気の早い話ですが、夏に行われるワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)の選考基準を見直すべきとの声もあります。日本ダービー優勝騎手、『MVJ』受賞者などが出場しますが、その選定基準に『勝利数東西各上位1名』という項目があるんです。このままでは栗東は100勝近い勝ち星をあげる必要があるのに、美浦の騎手は30勝、40勝で選出される可能性もあります。そうなると『栗東の実力者を押しのけてまで、美浦の騎手を乗せる意味はあるの?』などの批判の声が噴出するでしょうね。
さらにボーダーライン上にはいながらも、『WASJに選ばれたくない』と考えている美浦所属の騎手もいるようです。当日、WASJ以外は乗馬が集まらず、さらに栗東の騎手に比べて技術的にも劣っていると引け目を感じているのがその理由だとか。そうなのであれば、その屈辱をバネに奮起してもらいたいのですが……。美浦は栗東に比べて、ちょっと上昇志向にかけている騎手が多い気がします」(前出・競馬記者)
また『昨年末から関東で騎乗しているM.デムーロ騎手が、正式に美浦移籍へ移籍し、選出されるのでは?』と、話す者さえもいるという。これをあらぬ噂だと一蹴できないところが辛いところだろう。
競馬界では騎手の西高東低は長らく叫ばれているが、これを改善する手立てはあるのだろうか?
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