
JRA・C.ルメール「川田・武豊」に見せつけた大爆発9勝!「ビッグチャンスでした」5連勝&フェブラリーS(G1)モズアスコット圧勝締め
3年連続リーディングジョッキーが、ついにエンジン全開だ。
23日、東京競馬場で行われたフェブラリーS(G1)は1番人気のモズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。史上5頭目となるJRA芝・ダートG1制覇を成し遂げた。
「フェブラリーSを勝てて嬉しいです。これまで2着(2016、19年)が多かったですがが、今回はビックチャンスでした」
勝利騎手インタビューで喜びを爆発させたC.ルメール騎手はこの日、破竹の5連勝を含む、1日6勝。前日の3勝を加え、今週9勝と大爆発。この日2勝止まりだった川田将雅騎手との差を一気に詰め、4年連続リーディングが早くも射程圏に入ってきた。
中団から力強く差し切ったモズアスコットのフェブラリーSの内容も然ることながら、この日はまさに「ルメールデー」だった。
まずは1レース。1番人気のプリマジアに騎乗したルメール騎手は、人気を分けた2番人気のタイキラッシュが2番手と早めの競馬をする中で、冷静に中団から。最後の直線で手応え抜群にタイキラッシュが抜け出し、後続を大きく突き放したが、プリマジアが東京の長い直線を活かし最後の最後で測ったように差し切った。
この勝利で気を良くしたルメール騎手は、続く4Rも1番人気であっさりと勝利。センスが光ったのは続く5Rだ。
芝1600mで行われたこのレース。1番人気アオイクレアトールが、好スタートからハナを奪う鞍上の武豊騎手からすれば絶好の展開。しかし、2番人気オーロラフラッシュに騎乗していたルメール騎手は、好位から終始武豊騎手のオーロラフラッシュをマークし、最後の直線でクビ差だけ捉えて勝利。
結局、インティは逃げなかったものの本命馬を楽に逃げさせずに競り落とす様は、まるでメインレースのフェブラリーSの結果を予感させるような内容だった。
この日のルメール騎手は、まだまだ止まらない。続く6R、7Rも1番人気馬であっさりと連勝。5連勝を飾った際にはガッツポーズまで飛び出した。
「この日、ルメール騎手は5連勝を達成した7R以降で、まだ3鞍の騎乗が残っていました。どれも人気馬でしたし、これは『1日最多勝記録の8勝もあるか』と期待しましたが、続く9Rで3着に敗れて一端ストップ。
それでもメインレースのフェブラリーSを勝つなど、今日のルメール騎手は神懸かっていましたね。最後に長い直線があるため力通りに決まりやすい東京コースですが、実力馬を勝てるポジションから安全な進路を確保し、しっかり勝ち切るルメールはさすがです」(競馬記者)
JRAでは、これまで1日最多勝利は8勝で武豊騎手とルメール騎手が並んでいる。騎乗機会7連勝の記録も含め、この日のルメール騎手に記録達成が期待されたが、残念ながらあと一歩と届かなかった。
しかし、今週9勝を積み上げたルメール騎手は、これでリーディング首位の川田騎手と、わずか4勝差で、3位武豊騎手とは5勝差をつけた。年末年始を“バカンス”したため、遅れての2020年始動となったが、早くも「定位置」が見えてきた。
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