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JRA母父ディープインパクト「61連敗」に愕然……「産駒」絶好調も「BMS」に危険信号

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ディープインパクト JBISサーチより

 昨年7月に17歳でこの世を去ったディープインパクト。種牡馬としてこれまで数多くのG1馬を輩出し、2012年に初の種牡馬リーディングに輝くと、昨年まで8年連続でその座を守っている、名種牡馬と言える存在だ。

 今年もその産駒は大活躍中。先週もサウンドキアラが京都牝馬S(G3)を、カデナが小倉大賞典(G3)を制するなど、2か月弱ですでに重賞7勝をマーク。産駒数の多さも手伝って、獲得賞金額は2位ハーツクライの2倍以上にも上る。ディープインパクトが9年連続種牡馬リーディングに輝くのは間違いないだろう。

 一方で母の父、いわゆるブルードメアサイアー(BMS)としてのディープインパクトは深刻な不振に陥っている。平地競走に限ると2月8日に未勝利戦をフィニステールが勝ったのを最後に勝ち鞍がなく、現在平地競走では61連敗中。まさに先が見えない長いトンネルをさまよっている状態だ。

 ただ、母の父にディープインパクトを持つ馬は今後どんどん増えていくため、近い将来BMSリーディング上位争いの常連になることは既定路線。過去3年のディープインパクトのBMS順位変遷を見ても、2017年から20位、12位、10位と徐々に上昇中。今年は一気にBMSリーディング上位争いも期待されたが、現在の順位は昨年と同じ10位と伸び悩んでいる。

 現在BMSリーディングでトップに立っているのがキングカメハメハ。こちらも種牡馬として数多くのG1馬を輩出してきた。ディープインパクトの1歳先輩で、2010年と11年に種牡馬リーディングに輝いたが、2012年以降はディープインパクトの後塵を拝してきた。

 BMSリーディング争いの変遷を見ると、2006年から昨年まで14年連続でサンデーサイレンスが1位の座を守っている。しかし、今年は小差ながらキングカメハメハが首位に立っており、14年ぶりにサンデーサイレンスの牙城を崩す可能性もある。

 BMSとしてディープインパクトとキングカメハメハを比較した時、サンデーサイレンスの血を持たないキングカメハメハの優位性が大きいのは周知の事実。母父ディープインパクト産駒はこれまで中央で359頭がデビュー。G1馬は、2018年の菊花賞を制したキセキだけである。キセキを含めて重賞を勝った馬もファンタジスト、ラストドラフト、ハッピーアワーの4頭(5勝)だけだ。

 一方、母父キングカメハメハ産駒は中央で617頭がデビュー。すでにG1馬4頭(モズカッチャン、ワグネリアン、ブラストワンピース、インディチャンプ)を輩出し、11頭が重賞合計21勝を挙げている。

 数年後にはBMSリーディングでトップの座を争うことは間違いないディープインパクトとキングカメハメハ。現時点では産駒数が多いキングカメハメハがリードしているが、今後母の父として2頭はどのような産駒たちを送り出していくのだろうか。

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