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JRA L.ヒューイットソン3月が「正念場」!? 初来日で見えた周囲の「評価」と今後の「課題」……

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 7日から南アフリカ出身のL.ヒューイットソン騎手が短期免許で騎乗を開始した。土日3勝の好発進に加え、弥生賞(G2)はオーソリティで3着。皐月賞(G1)の優先出走権を獲得しG1レースの騎乗に期待が高まっている。イケメンと話題の22歳の若手外国人騎手は、いきなりの活躍で日本の競馬ファンに名前を売り込むことができた。

 初来日で実力が未知数だっただけに、この活躍で身元引受調教師の国枝栄調教師、契約馬主の吉田勝己氏は胸を撫で下ろしたことだろう。

 レースを見た印象では、綺麗な騎乗フォームで、強引な競馬をする印象はなく、日本競馬で益々の活躍が期待される。

 そんな順調な滑り出しに思えるヒューイットソン騎手だが、一部では厳しい声も上がっている。

「まだ日本競馬に適応していない印象があります。トリッキーな中山コース、雨の影響もありましたが、弥生賞では、有力馬よりも先に抜け出して目標にされ、差されてしまいました。

 また勝ったのはすべてダートのレースで、力のある馬で前に行って押し切る形。馬の力で勝ったという見方もあります」(競馬記者)

 たしかに弥生賞ではサトノフラッグ、ワーケアにきっちり差されしまい3着。ブラックホールを4着に抑え込むので精いっぱいだった。また芝で行われた中山12Rでは2番人気サトノフォースで最後方からレースを進めるも、4コーナーの位置取りが影響し9着に沈んでいる。

 今のところ、先行したレースでしか結果が出ておらず、日本競馬への適応には多少の時間がかかるかもしれない。

 だが、ヒューイットソン騎手について悪い話ばかりではない。

「ジョッキーの間では『好青年で向上心もあり、まだ若いので吸収も早いだろう』と評判もよく、期待されています。何よりノーザンファームのバックアップがあるので、いい馬に乗っていれば、どこかのタイミングでコツを掴むのではないでしょうか。

 またノーザンの関係者が『上層部は同じ短期免許のミナリクの評価がイマイチですし、今後の選択肢はヒューイットソン騎手を優遇する可能性がありそう』と話しており、騎乗馬に困ることはないでしょう」(競馬記者)

 かつては来日当初のM.デムーロ騎手もローカルの小倉で騎乗するなど、地道な努力でポジションを確立した。ヒューイットソン騎手はノーザンファームとのつながりがあるとはいえ、騎乗馬確保は今後が勝負になってきそうだ。

 4月にD.レーン騎手の来日を控えており、3月がポジション確立の「正念場」か。

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