JRAワーケア皐月賞回避で「サトノフラッグ×ルメール」! 鞍上決定の水面下であった「争奪戦」とは
サトノフラッグ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)はC.ルメール騎手との新コンビで皐月賞(G1)に向かうことが決まった。また、ルメール騎手でディープインパクト記念(G2)を2着したワーケアは、放牧に出された。皐月賞は回避して日本ダービーを目標に調整する見込みだ。
今年のディープインパクト記念を武豊騎手とのコンビで圧勝したサトノフラッグ。3コーナーでは自分から上がっていき、抜群の手応えで突き抜けた走りには、騎乗した武騎手も「ディープと同じ感じで当時を思い出しました」とコメントしたほどだった。
ディープインパクトの主戦だった武騎手でディープインパクト記念を勝ったこともあり、コンビ続行が望む声も多かったが、武騎手にはすでにマイラプソディというお手馬の存在があった。
皐月賞の有力候補となった一方で、「本番で誰が乗るのか」という鞍上の行方が注目を集めていたことも事実である。その水面下では、ちょっとした“争奪戦”があったようだ。
「当初、サトノフラッグ陣営に川田騎手サイドからアプローチがあり、川田騎手も騎乗予定を整理するなど準備を整えていたようですが、ワーケアの皐月賞回避が決定したため、急遽サトノフラッグ陣営はルメール騎手を選択したようですね。
サトノフラッグを管理する国枝厩舎は、アーモンドアイの主戦・ルメール騎手と懇意にしています。そういう事情もあってルメール騎手に依頼したのかもしれません。武騎手は後ろ髪を引かれる思いもあったでしょうが、今回はマイラプソディのオーナーであるキーファーズとの契約を優先したようです」(競馬記者)
サトノの冠名で知られる里見オーナーとしても、ルメール騎手とのコンビは皐月賞でこれまで15年サトノクラウンで6着、16年サトノダイヤモンドで3着といずれも1番人気に支持されながら敗れている。
それだけに、今回のサトノフラッグでは何としてでも勝ちたいところ。まずは皐月賞を勝って、オーナーの悲願である日本ダービー制覇に向け、万全を期したい思いは強いだろう。
昨年のG1で最多となる5勝をあげているルメール騎手を優先した背景にはそういった思いもあったのかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬















