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JRA「騎乗停止」横山典弘ミッキースワロー日経賞(G2)快勝も……池添謙一モズベッロ「勝った馬に寄られて」で桜花賞(G1)週アウト

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JRA「騎乗停止」横山典弘ミッキースワロー日経賞(G2)快勝も一転……池添謙一モズベッロ「勝ち切れた」で桜花賞(G1)週アウトの画像1

 28日に中山競馬場で行われた日経賞(G2)は、1番人気のミッキースワロー(牡6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が優勝。セントライト記念(G2)、七夕賞(G3)に続く、重賞3勝目を上げ、春のG1戦線へ弾みをつけた。

「よかったです。いつも通りの競馬でした」

 勝利騎手インタビューに応じた主戦の横山典弘騎手も手応え。「力通りでした」と改めて相棒の能力を称賛し、「順調に行ってほしいです」と待望のG1制覇へ意欲を示している。

 しかし、この勝利に納得いかなかったのが、2着に敗れたモズベッロの鞍上・池添謙一騎手だ。

「勝った馬に寄られて……真っすぐなら勝ち切れていた」

 最後の直線、大外から脚を伸ばす横山典騎手のミッキースワロー。それを外からマークするように食らいついた池添騎手とモズベッロ。どちらも抜群の手応えが残っており1、2番人気による一騎打ちになるかと思われた。

 だが、その直後にミッキースワローが外へ外へと蛇行……結果的にモズベッロの進路をふさぐ格好となり、モズベッロは不完全燃焼のままゴール。着差こそ1馬身1/4と接戦ではなかったが「不利がなければ……」と思えたレースだけに、池添騎手が不満を漏らすのも当然か。

「モズベッロ陣営にとっては納得いかない結果でしょうね。見た目はそこまで悪質なものではなかったですが、最後の直線でミッキースワローがほぼずっと斜行し続けてため、池添騎手はほとんど満足に追うことができませんでした。見た目以上に厳しいレースだったと思います。

レース後、SNSなどでもモズベッロを応援していたファンを中心に『降着にすべき』という声がありましたが、あれだけ大きな着差(1馬身1/4)になると『不利がなければ着順が替わっていたか』判断するのは極めて難しい……現行の降着ルールの欠点が、改めて浮き彫りになったレースでした」(競馬記者)

 レース後、JRAの公式ホームページでは「最後の直線コースで、14番ミッキースワローが外側に斜行したため、10番モズベッロの進路が狭くなりました」とし、横山典騎手には4月11日、12日の騎乗停止処分が下っている。

 勝利騎手インタビューで「1頭になるとフラフラする」とミッキースワローの課題を語っていた横山典騎手。だが「この間(前走のAJCC(G2))は勝負どころで不利を受けて、故障した馬のあおりを食った」と振り返っていたものの、今度は被害者から一転、加害者になってしまった。

「ただ、力のあるところを見せてくれたし、もっと良くなる」

 最後はそうモズベッロを労い、前を向いた池添騎手。2着とはいえ賞金の加算には成功しただけに、ミッキースワローとの“決着”は春のG1が舞台になるかもしれない。

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