JRA川田将雅「余裕コメント」にダノン軍団異変!? 阪神牝馬S(G2)1番人気ダノンファンタジー5着は吉か凶か
ダノンの冠名で知られるダノックス軍団にちょっとした異変だ。
11日、土曜阪神のメインレース・阪神牝馬S(G2)に出走したダノンファンタジー(牝4、栗東・中内田充正厩舎)は5着に敗れた。
昨年、G1レースの前哨戦を悉く勝利してきたダノン軍団。今年もダノンスマッシュがオーシャンS(G3)を勝利し、ダノンキングリーが中山記念を勝利している。
ダノンファンタジーはこれまでファンタジーS(G3)、チューリップ賞(G2)、ローズS(G2)と前哨戦ですべて勝利を収めていた。それだけにヴィクトリアマイル(G1)の前に阪神牝馬Sを「取りこぼした」ことは、本番に向けて懸念材料となるかもしれない。
その反面、昨年の秋華賞(G1)以来の半年ぶりの出走であり、この日は+22キロと大幅な馬体増が目立った。ダノン軍団の仕上げに変化があったのだろうか。
「ダノックスの馬が、前哨戦で強い勝ち方をしながらも、本番のG1を勝てていないことは目立ちますね。このことについて、一部のファンからは『ダノンの法則』という声も出始めています。
今年のG1も高松宮記念、大阪杯といずれも前哨戦で勝利を収めながら本番では勝てませんでした。となると、これまでのように前哨戦から仕上げて来るというスタイルを変更してきた可能性がありますね。
ダノンファンタジーも初勝利を飾った未勝利戦こそ+18キロでしたが、それ以降はずっと460キロ前後で安定していた馬。それが今回は486キロでの出走でしたからね。直前で『少し重めかな』とは思いましたが、ここまで余裕残しとは驚きました」(競馬記者)
事実、阪神牝馬Sのレース後に川田将雅騎手は、1番人気で5着に敗れながらも「とてもいい内容で走ってこられました」と結果よりも、レース内容を評価。さらに「これで次はもうひとつ良くなってくれると思います」と、やはり状態に上積みが残されていることをほのめかしている。
このコメントの内容からも+22キロという大幅増だった今回は力負けではなく、あくまで本番に大きな上積みを残した、ある意味これまでの“ダノン軍団らしくない”仕上げだったことが垣間見えるのではないだろうか。
これからのダノン軍団は一味違うかもしれない?
今回の方針転換は吉と出るか、凶と出るか。
これから続く春G1、ダノン軍団の活躍に注目したい。
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