
【アンタレスS(G3)展望】二刀流クリンチャーに、上がり馬ベストタッチダウンが挑む!ダート新勢力に要注目!!
皐月賞(G1)当日の19日(日)は、阪神競馬場でも注目の重賞競走が行われる。ダート1800mで争われるアンタレスS(G3)には、ダート戦線における新勢力と呼ぶべき馬たちが集結した。この先、かしわ記念(G1)や帝王賞(G1)といった地方競馬で行われるビッグレースを占う上でも重要な一戦となりそうだ。
新勢力の中で最も注目を集めそうなのが、クリンチャー(牡6歳、栗東・宮本博厩舎)ではないだろうか。『netkeiba.com』の予想単勝オッズでも2.4倍で1番人気という評価になっている。
芝コースでは、2017年の皐月賞で4着、菊花賞(G1)で2着に入り、2018年には京都記念(G2)で優勝している実力馬である。同年に凱旋門賞(G1)参戦も経験している。
そんな実績馬が2月の阪神・仁川S(L)に出走した時には、多くのファンが驚いた。出走にも驚かされたが、2着というダート適性の高さでも驚かされた人は多かったに違いない。続くマーチS(G3)でも2着に入った。ダート適性は本物だと考えていいだろう。
マーチSではトップハンデ57.5キロを背負っていた。今回は別定57キロでの出走となる。0.5キロではあるが、前走よりも斤量が軽くなるのもプラス材料に違いない。
そして今回はマーチSに続いて石橋脩騎手が手綱を取る。G1当日である上に、新型コロナウイルス感染防止対策で騎手の移動制限がある中で、乗り替わりがないというのは大きな強みと言えそうだ。
新勢力と呼ぶべき馬は他にもいる。3連勝中のベストタッチダウン(牡4歳、栗東・橋口慎介厩舎)もそんな1頭と言えそうだ。昨年9月に阪神での1勝クラスを、10月に京都での2勝クラスを勝ち上がり、休養を挟んだ前走の京都・北山S(3勝クラス)で3連勝と、勢いではクリンチャーを上回る。
その北山Sでは馬体重が14キロ増えていたが、前走で手綱を取った川田将雅騎手は「成長分でしょう」とレース後に語っている。まだ成長が見込める4歳馬である点も評価すべきで、オープン馬が相手となる今回も単なる通過点に過ぎない可能性もある。
その川田騎手が皐月賞ではなく、アンタレスSで前走に引き続いてこのベストタッチダウンの手綱を取ることになった点にも注目したい。今年はJRAで63勝を挙げ、全国リーディングでトップを快走する川田騎手は、この土日は中山ではなく、阪神で勝ち星を量産するに違いない。ベストタッチダウンもその計算ができる1頭ではないだろうか。
その川田騎手が手綱を取り、前走の名古屋大賞典(G3)を勝利したロードゴラッソ(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、浜中俊騎手との新コンビでこのレースに挑む。G1当日に浜中騎手を確保できたのは意外だが、G1で9勝を挙げている実力者に乗り替わるのなら、マイナス材料とは言えないだろう。
昨年の怪我で、今年2月末に復帰した浜中騎手としても、このレースは浮上のきっかけを作りたい一戦となるに違いない。ロードゴラッソは昨年9月に同じ阪神で行われたシリウスS(G3)の勝ち馬でもある。昨年のダービージョッキーが皐月賞当日に、ダート重賞2勝馬でどんなレースを見せてくれるのか、注目したい。
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