GJ > 競馬ニュース > ダンスパートナー死す  > 2ページ目
NEW

武豊騎手「とても残念」オークス馬ダンスパートナー死す……「華麗なるダンス一族」の誇りを胸にカイザーバルが秋華賞(G1)に出陣

【この記事のキーワード】, ,

 まだ海外遠征の機会が本当に限られていた20世紀末、ダンスパートナーの世界挑戦は異例中の異例で大きな話題となった。日本が世界に打って出る大きなきっかけとなったタイキシャトルのジャックルマロワ賞の勝利や、エルコンドルパサーの欧州遠征が行なわれる数年前の話であり、日本が世界に通用するのか、当然のように疑問が持たれていた時代の話だ。

 そんな中、ダンスパートナーは海外初戦となるノネット賞(仏G3)で2着。負けた相手は、その年のフランス1000ギニー(G1)を勝った馬。1000ギニーはその国の桜花賞のようなもので”フランスの桜花賞馬”と接戦を演じたダンスパートナーの走りは、敗れはしたものの日本競馬の力を世界に大きくアピールした。

 続くヴェルメイユ賞(G1)では先述した池田氏のコメント通り、1番人気に推されたダンスパートナー。日本調教馬による欧州G1初制覇の偉業が期待されたが、結果は6着だった。なお、このレースを制したカーリングは後に日本輸入され、ロゴタイプの父ローエングリンを輩出している。

 ダンスパートナーの型破りな挑戦は、まだ終わらない。帰国したダンスパートナーはエリザベス女王杯には向かわず、なんと3歳牡馬クラシック最後の一冠となる菊花賞(G1)に挑戦。グレード制導入以降、菊花賞に挑戦した牝馬はダンスパートナーただ一頭だけだ。

 だが、これは大きな挑戦であることは確かだが、決して無謀な挑戦ではなかった。

 何故なら、ダンスパートナーの半兄エアダブリンは菊花賞で3着し、その後にステイヤーズS(G2)とダイヤモンドS(G3)という3000m超のレースを連勝。春の天皇賞(G1)で1番人気に推されたステイヤーだったからだ。

武豊騎手「とても残念」オークス馬ダンスパートナー死す……「華麗なるダンス一族」の誇りを胸にカイザーバルが秋華賞(G1)に出陣のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛