GJ > 競馬ニュース > 福永祐一「穴があったら入りたい」
NEW

JRA福永祐一「穴があったら入りたい」日本ダービー(G1)22年前の悪夢……大本命コントレイルで示したい進化

【この記事のキーワード】, ,

JRA福永祐一「穴があったら入りたい」日本ダービー(G1)22年前の悪夢……大本命コントレイルで示したい進化の画像1

 2020年5月31日の日曜日、第87回東京優駿・日本ダービー(G1)が行われる。

 今年はコロナウイルスの影響で無観客開催となってしまったが、ディープインパクト以来となる無敗の、そして令和初の三冠馬にコントレイルが王手をかけられるかどうか――。最大の焦点はそこにある。

 同馬はここまで4戦4勝。新馬戦を快勝し、続く東京スポーツ杯2歳S(G3)も圧勝。暮れのホープフルステークス(G1)も勝利し、休み明けの皐月賞(G1)は不利を克服して快勝と敵なしの存在だ。

 父がディープインパクト、キズナとワンアンドオンリーで日本ダービーを勝利したノースヒルズの生産で、馬主はノースヒルズの前田晋二氏。管理するのは栗東の名伯楽・矢作芳人調教師で、鞍上は福永祐一騎手。まさに超一流のスタッフである。

 ここまで順風満帆、何の狂いもなく調整できているとの報道もあり、当日はかなりの支持を集めるはず。懸念材料は陣営も度々口にしていた距離の壁、そして当日の過度なイレ込みだろうが、福永祐一騎手の騎乗も大きなポイントになりそうだ。

 福永騎手が初めて日本ダービーを制したのは2018年のワグネリアン。これは1998年の初騎乗から19度目の騎乗で成し遂げたもの。この事実からも、いかにダービーの壁が高いかがわかる。

 最近の競馬ファンからすれば、福永騎手と日本ダービーを連想して最初に浮かぶのはワグネリアンかもしれない。しかし古い競馬ファンであれば、彼がデビュー3年目に騎乗した1998年のキングヘイローではなかろうか。

 1997年にデビューしたキングヘイローは、福永騎手を背に3戦3勝で重賞を勝利し、一躍クラシック候補に名乗りを上げた。そして1998年の皐月賞は、福永騎手の好騎乗もあってセイウンスカイの2着に好走。父が欧州の名種牡馬ダンシングブレーヴということもあり、続くダービーはスペシャルウィークに続き、単勝3.9倍の2番人気に支持された。当時デビュー3年目の福永騎手は、ダービー初騎乗で初勝利という偉業に挑んだのである。

 しかしレースはキングヘイローがまさかの暴走……。デビュー以来「逃げ」たことがなかった同馬が、1000mを60秒6のラップで逃げを打ち、最後は見せ場もなく14着に敗退した。

 前年にダービーを逃げ切ったサニーブライアンが1000mを61秒5、ミホノブルボンは61秒2、キングヘイローは当時史上2番目となる速いラップであり、明らかにハイペースだった。まさかの結末に、キングヘイローの馬券を購入した競馬ファンから怒号が飛び交ったほどだ。

「頭が真っ白になってしまい、なぜかスタートして仕掛けてしまった。直線は穴があったら入りたい気持ちだった」

 レース後、福永騎手はそう語っていたように、完全にレースで舞い上がってしまい、自分とキングヘイローをコントロールできなかった福永騎手の技量不足と経験不足が最大の敗因であった。無論、競馬の結果には様々な理由があり、敗戦のすべての責任が福永騎手にあったわけではないが、あまりにも酷なレースだった。

JRA福永祐一「穴があったら入りたい」日本ダービー(G1)22年前の悪夢……大本命コントレイルで示したい進化のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
  4. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  5. 川田将雅「ルメール封殺」に絶賛の声! NHKマイルCを含む11戦8勝「川田祭り」で帰ってきたライバルに強烈な復帰祝い
  6. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  7. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  8. リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
  9. 横山和生「謎」の降板にファンから賛否の声…朝日杯FSで無敗の主戦に非情采配
  10. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!