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JRAマラドーナの敵討ち!? 藤沢和雄厩舎が送り込む「個性派」ペルーサ初年度産駒の期待馬が登場!

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 今年の新種牡馬として大きな注目を集めているドゥラメンテとモーリス。6月から始まった新馬戦ではドゥラメンテ産駒が9頭出走し、わずか1勝。モーリス産駒にいたっては14頭出走するも、未勝利と大不振だ。

 だが、新種牡馬がパッとしないのはこの2頭に限った話ではない。他にも、今年初年度産駒がデビューしたミッキーアイル、ラブリーデイが4頭、リオンディーズが3頭、エイシンヒカリ、トーホウジャッカル、ペルーサが1頭、それぞれ出走するも未勝利に終わっている。実は、新種牡馬で産駒が勝利しているのはドゥラメンテただ1頭のみだ。

 そんな新種牡馬の中でも、熱狂的なファンを持つペルーサの産駒に注目したい。

 デビュー4連勝で青葉賞(G2)を制し、日本ダービー(G1)では2番人気に支持されたペルーサ。だが、本番では出遅れが響き6着だった。その後、毎日王冠(G2)、天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)と王道路線を進むも、すべてスタートで出遅れて敗戦。それでも、すべて上がり最速の末脚で掲示板には名を連ねる個性派として人気を博した。

 そんなペルーサの名前は、元アルゼンチン代表のサッカー選手であるディエゴ・マラドーナの愛称が由来。また、ペルーサの母がアルゼンチンスターからの連想だろう。

 マラドーナといえば、「神の手」や「5人抜き」といったビッグプレーが後世に語り継がれる名プレイヤーだ。その一方で、引退後はお騒がせなイメージもあり、ある意味ペルーサのイメージと重なる部分もある。

 ペルーサ産駒の先陣を切ったのが、20日の東京5Rに出走したマラドーナだ。

 父ペルーサ、母マラドーナスピンという血統で、まさにマラドーナの名にふさわしい1頭。だが、ファンの期待に応えられず7着に敗れてしまった。

 初陣を飾ることができなかったマラドーナの仇を討つべく、ペルーサ産駒の第2の矢・ラペルーズ(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、今週末の東京の新馬戦にスタンバイしている。

 3月から藤沢和雄厩舎に入厩して、6月のデビューに向けて調整されてきたラペルーズ。17日には、美浦・坂路コースで4ハロン54秒4、ラスト12秒8の時計を馬なりで記録しているように、初戦から期待が持てる仕上がりだ。

「陣営も初戦から活躍を楽しみにしている1頭です。ペルーサは気性難のある馬でしたが、ラペルーズは素直な気性で優等生タイプのようです。ペルーサ産駒の初勝利に期待したいですね」(競馬記者)

 初年度の種付け頭数は12頭のため、ペルーサ産駒は限られた存在となる。是非とも個性派の血脈を残すべく、活躍に期待したいところだ。

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