GJ > 競馬ニュース > 宝塚記念「嫌われ者」の存在価値  > 2ページ目
NEW

JRAアーモンドアイ、サートゥルナーリアの凱旋門賞(G1)見送りは正解だった!? 宝塚記念(G1)クロノジェネシス圧勝で垣間見えた「嫌われ者」の存在価値

【この記事のキーワード】, ,

JRAアーモンドアイ、サートゥルナーリアの凱旋門賞(G1)見送りは正解だった!? 宝塚記念(G1)クロノジェネシス圧勝で垣間見えた「嫌われ者」の存在価値の画像2

 そこで改めて、今年の宝塚記念を振り返ってみると、折からの豪雨で道悪と化したタフな馬場を圧勝したクロノジェネシスの父は2004年の凱旋門賞を勝ったバゴである。引退後に日本で種牡馬となり、初年度から菊花賞馬ビッグウィークを出したが、それ以外の産駒はG3に留まり、久々にG1馬を送り出したのがクロノジェネシスだった。

 凱旋門賞馬である父の血を引くクロノジェネシスが、タフな馬場の宝塚記念を圧勝したことは、今後の海外遠征について少なからず指標としてのレース価値が見いだせないだろうか。ダービー馬はダービー馬からの格言ではないが、凱旋門賞馬は凱旋門賞馬からという意味でも、タフな馬場に抜群の適性を示したクロノジェネシスの凱旋門賞挑戦には期待が膨らむ。残念ながら今年の登録はないため、実現はなさそうだが来年の挑戦はもしかしたらあるかもしれない。

「宝塚記念は梅雨の時期に開催される上に、荒れた馬場になりやすいです。また、この時期にレースを使うと、秋からの復帰のローテーションに余裕がなくなることも避けられる理由といわれています。

ですが、見方を変えればこの条件こそが、高速馬場になりやすい東京の天皇賞やジャパンCよりも、凱旋門賞の適性を推し量る意味でよほど合うのではないかと感じたのも確かです」(競馬記者)

 これまではどちらかというと「嫌われ者」として扱われてきた宝塚記念。だが、凱旋門賞を目標とする馬の適性を見るにも出走した方がいいレースとして、再評価されることに期待したい。

 日本競馬界の悲願達成について、改めて考えさせられた今年の宝塚記念だった。

JRAアーモンドアイ、サートゥルナーリアの凱旋門賞(G1)見送りは正解だった!? 宝塚記念(G1)クロノジェネシス圧勝で垣間見えた「嫌われ者」の存在価値のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  6. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
  9. 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
  10. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは