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「これが王者の走りだ!」天皇賞・秋(G1)は、王者モーリスが世界のR.ムーア騎手を背に戴冠!

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 ムーア騎手のまさに「仕事人」といった様子の淡々とした受け答えには、これぞ世界を股に掛ける名手という貫禄があった。

 2着には、こちらも大レースで仕事をするM.デムーロ騎手のリアルスティール。ステファノスは昨年から1つ着順を落とした3着だったが、メンバーを考えればこの馬もやはり強い。

 対して2番人気のエイシンヒカリは、最後の直線で失速し12着大敗。レース前からイレ込みが激しく、スタートする前に終わってしまった感がある。陣営は9着に敗れた昨年と同じ轍を踏まないために、あえてぶっつけで本番に挑んだが今年も実らなかった。

 3番人気のルージュバックは、最後の直線で外からリアルスティールに蓋をされて行き場を失うアクシデントもあって7着。立て直して脚を伸ばす頃には、レースの態勢が決していた。

 これでマイルG1の4勝と合わせて5つ目のG1制覇となったモーリス。次走は12月の香港遠征が予定されており、そこを勝つようなら2年連続の年度代表馬も夢ではない。

 G1の勝ち数も然ることながら、早くも今年の年度代表馬を意識せざるを得ないほど、この天皇賞・秋のモーリスの走りは圧巻。まさに「格が違う」と言わんばかりの威風堂々とした最強馬の姿があった。

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