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JRA七夕賞(G3)「復活」の戸崎圭太が漏らした苦しみ……落馬事故で辛かった「術後」の壮絶な闘いとは?

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 今週12日に福島競馬場で行なわれる七夕賞(G3)にパッシングスルー(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)で出走する戸崎圭太騎手。先週はラジオNIKKEI賞(G3)をディープキングで3着に入り、重賞で久々の活躍にファンを喜ばせた。

 今年5月下旬に約半年の負傷欠場からレースに復帰し、6月の騎乗成績は【10.1.3.22】と好調。先週土日の福島競馬場での成績も【2.2.2.5】で勢いが出ている。そろそろ久しぶりの重賞勝利が見られるかもしれない。

 昨年、浦和競馬場での落馬事故で6カ月以上欠場していた戸崎騎手は、2度の手術を行なって懸命のリハビリを経て、今年の5月23日にレースへ復帰した。

 リハビリを始めて経過良好の1月に再手術することが決まり、戸崎騎手は『競馬ラボ』のインタビュー企画『週刊 戸崎圭太』で、早く治すための処置なので悲観していないと語っていた。

 だが、そんな中でも「ただ、術後の痛みが……ね。あれはどうやったって慣れない。その辛さを味わうのはキツいですよ」「痛いからせめて手術は1回で良かったなあと」と漏らしている。

 実際に術後、異なる痛み止めを2時間置きに打ち、残り2時間は我慢して、その6時間のサイクルを繰り返した。大怪我をした人間でなければ、想像もつかない壮絶な苦しみなのだろう。ついつい、弱音とも取れそうな辛さを戸崎騎手は口にしていた。

 そんな苦労から復帰した戸崎騎手は、いま馬に騎乗できている喜びを噛み締めているに違いない。

 今回騎乗するパッシングスルーは、以前コンビを組んでいた馬で、重馬場で完勝した去年福島での1勝クラスや、カレンブーケドールらを破った紫苑S(G3)の内容は、十分に能力の高さを示したレースだった。

「ここ2戦は不慣れなダートを使って結果が出ず、また芝に戻してきました。気のいい馬なので、中間はしっかり好時計を出して、態勢は整っています。慣れている戸崎騎手とのコンビ復活はプラスなだけに、陣営は一発大駆けを狙ってますね」(競馬記者)

 重賞勝利から遠ざかっている戸崎騎手だが、今の調子の良さなら、いつ重賞制覇を成し遂げてもおかしくない。ここは、パッシングスルーを大駆けさせて、苦しんだあの時の思いを重賞勝利の喜びで上書きしてもらいたい。…

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