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JRA小倉記念(G3)ミスディレクションに好走条件そろった!五輪による“日程変更”と“血統”を味方に波乱演出へ!?

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 16日(日)、小倉競馬場では夏のハンデ重賞、小倉記念(G3)が開催される。

 今年はもともと、東京五輪が予定されていたため、夏のJRA開催日程が大幅に変更される予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で五輪は延期され、番組の一部再編成もあった。函館と札幌開催が例年通りの順番で施行された一方で、通常なら7月下旬に開幕する夏の小倉競馬は、今年は1か月近くずれ込んだ。

 そして8月15日(土)にようやく開幕週を迎え、例年は2週目に開催されていた小倉記念が、今年は開幕週に行われる。

 このイレギュラー日程の恩恵を受けそうなのが、小倉記念で自身2度目の重賞に挑戦する逃げ馬のミスディレクション(セン6歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。

 過去10年の小倉記念では、逃げ馬は「0-0-2-8」と決して相性がいいレースではない。しかし、今年は開幕週に日程が変更されたことを考慮する必要がある。そこで浮上したのが、この人気薄だ。

 夏の小倉芝コースの開幕週と2週目のデータを比較すると、ミスディレクションには有利となる傾向が浮かび上がった。以下が、過去10年の夏の小倉芝コースで行われた全レースを対象にはじき出したデータだ。

【夏の小倉芝コース、開幕週(1~2日目)と2週目(3~4日目)の逃げ馬成績、2010年以降】
開幕週 38-14-11-98(勝率23.6%)
2週目 29-16-20-102(勝率17.4%)

 やはり、開幕週の良好な状態の芝では逃げ切る確率が格段に高い。勝率23.6%なので、4レースに1勝近くしている計算だ。一方、2週目に入ると、6レースに約1勝とその差を見過ごすことはできない。

 ミスディレクションは3勝クラスを勝ち上がったばかりだが、近5走は全て逃げの手を打つなど、“逃げてこそ”の馬。逃げた時の成績「5-2-3-9」に対し、ハナを奪えなかった時は「0-0-0-7」。出遅れや、他馬にハナを譲った場合は大敗も覚悟しなければいけない。

 最大の懸念は出遅れだが、今回は2枠2番の絶好枠に収まったことはプラス。これまで先入れの奇数馬番では「1-1-3-11」とやや苦戦しているが、後入れの偶数馬番では「4-1-0-5」。好発から楽にハナを切る可能性は高い。

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