真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.11.11 08:42
【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) パールコード「圧倒的な実績を残す3歳馬。パールコードにも女王の『資格』あり」
監修=下田照雄(栗東担当)
それでも迎えた本番の秋華賞では-10kgのきっちりとした仕上げ。ビッシュ、ヴィブロス、ジュエラーの「3強」には及ばなかったが、それに次ぐ4番人気に支持された要因は偏に状態面の良さだった。
レースでは最後の直線で外側にヨレて、一瞬ヴィブロスの進路を塞ぐ行儀の悪さを見せたが抜け出したカイザーバルを捉え、ジュエラーの猛追をしのいだ価値ある2着。ヴィブロスとの力の差は決して小さくはないだろうが、それでも3歳を代表してエリザベス女王杯に挑む資格は十分だ。
【血統診断】
父ヴィクトワールピサは今年の3歳が初年度産駒となるため、まだサンプル数が限られているものの、芝のマイルから中距離で活躍する傾向がじょじょに固まりつつある。
代表産駒の桜花賞馬ジュエラーは世代屈指のキレを持っているが、本馬パールコードは好位からの粘り込みに味のあるタイプ。ヴィクトワールピサの影響をより強く受けているのが後者であり、今後も芝の中距離で活躍するだろう。
血統構成的にはヴィクトワールピサ産駒の活躍馬の中で、すみれSを勝ったジョルジュサンクが最も近い。互いにネヴァーベンドやリボーといった底力溢れる重厚な血を持っている、おそらくこういったところが持続力に寄ったヴィクトワールピサ産駒の特徴なのだろう。
本馬はジョルジュサンクほど切れない印象はないが、それでも純粋な瞬発力勝負には不安がある。秋華賞で上がり3ハロン33.8秒を叩き出しているが、最速がヴィブロスの33.4秒と全体では4番目と目立った末脚ではなかった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 新種牡馬サートゥルナーリア産駒「超大物候補」がいきなりデビュー!?「名牝シーザリオ伝説」新章へ…注目2歳馬ピックアップ
- JRA「3歳賞金王」はジャンタルマンタル、ジャスティンミラノにあらず!? 日本不在の“裏”賞金王の存在と、新種牡馬サートゥルナーリアが1強にならない異変
- オークス「本命」は去年から決めてました! キャプテン渡辺「大穴はこれだ!!」神の馬券術による極選穴馬【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 「東京2400mで買うべき馬」これぞダービージョッキーの金言!オークス&日本ダービーのヒントが満載!ステレンボッシュ、ジャスティンミラノを上回る期待馬がいる!
- 「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ? 【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!? ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。「伝説」の最終世代をピックアップ【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- ゴールドシップ繋養牧場でまた迷惑行為…ビッグレッドファームが来年GWの見学を休止。過去にあった非常識行為と、SNSやYouTubeの無断アップが後を絶たない問題
- 【オークス(G1)予想】ステレンボッシュから魂の6点勝負! 5年連続10番人気以下が激走レースで「極上穴馬」指名
- 【日本ダービー】武豊「35回目挑戦」で初のコンビ継続! シンボリクリスエスとも意外な接点…「連対率100%」はシュガークンに追い風か
- J.モレイラ「短期免許」条件クリアに暗雲…「スムーズな競馬ができなかった」マスクトディーヴァで痛恨の取りこぼし、残るチャンスはあと「2回」
- オークス(G1)は左回りの連対率100%のあの娘から! 気になる“特製もんじゃ”と前走・桜花賞組?【UMAJOモモのオイシイ競馬】
関連記事
【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) タッチングスピーチ「世界No.1を誇るR.ムーア騎手の腕の見せ所。世代屈指の切れ者の『真の姿』とは」
【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) ミッキークイーン「最大のライバル・マリアライトとは、かつてのメジロドーベルとエアグルーヴの関係性?」
京都での抜群の安定感と「サイン」、武豊騎手も後押し!? エリザべス女王杯の伏兵マキシマムドパリに熱視線
時は来た!? 「新たな姿」で好調キープのクイーンズリングが、エリザベス女王杯で「壁」を突破するには……
【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) マリアライト「能力は完全格上も上がらない陣営のトーン……グランプリ女王が抱える天候や体調面以上に大きな『課題』とは」