JRA通算1500勝達成も、問われる川田将雅の“詰めの甘さ”!? 小倉2歳S(G3)モントライゼ2着で、泥沼状態を抜け出せず……
6日、小倉競馬場で行われた小倉2歳S(G3)はメイケイエールが優勝した。ミッキーアイルがドゥラメンテ、モーリスをおさえて、新種牡馬で初めて重賞制覇を飾った。
その一方、1番人気モントライゼ(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)は2着に敗れた。
逃げるフリードを前に置き、2番手からレースを進めたモントライゼ。直線を向いて早々に先頭に立ち、押し切りを図ろうとするも、外から追い込むメイケイエールに交わされてしまった。
新馬戦はヨカヨカとアタマ差の2着。続く未勝利戦は2着馬に大差をつけての圧勝だった。初戦に接戦を演じた相手は現在3連勝中の注目馬、2戦目の圧倒的な走りから1番人気の支持を集めたが、期待に応えることができなかった。
レース後、川田将雅騎手は「スムーズなレースをしてくれましたが、馬場適性の差が1、2着の差だと思います」と敗因を分析した。
この日の小倉芝コースは、良馬場で開催がスタート。しかし、昼頃から降り始めた雨の影響により、7レース時点で稍重、メインレースが行われるころには「重馬場」まで馬場状態が悪化していた。台風の接近が勝負を左右したと言えるだろう。
現在、120勝を挙げて全国リーディング2位の川田騎手。6日の小倉5レースをアドマイヤザーゲで制し、史上17人目、現役8人目のJRA通算1500勝を達成した。また、土日で4勝を挙げて、今回の小倉開催の勝ち星が13勝となり、小倉リーディングも獲得。それと同時に、小倉の年間リーディングにも輝いた。
佐賀県出身の川田騎手にとって、地元九州でメモリアル勝利を収め、開催リーディングも獲得できたことは嬉しかったに違いないだろう。しかし、今年の小倉開催の締めくくりとなる小倉2歳Sを惜敗したことは悔しかったはずだ。
「モントライゼはデビューから2戦とも稍重の馬場で勝利しています。重い馬場が苦手というわけではないでしょうから、川田騎手のコメントの通りメイケイエールがそれだけ重馬場を得意としていたはずです。
ただ、それ以上に川田騎手の重賞での連敗が気になりますね。モントライゼもその悪い流れが敗因とも思えてしまうぐらいです」(競馬記者)
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!