JRAランドオブリバティ圧巻の2連勝! 社台ファーム吉田照哉代表「今年のディープインパクト産駒の男馬では一番」来年クラシックの大本命に浮上!
来年のクラシックに向け「大物」誕生か――
中山9Rの芝2000m戦、芙蓉S(2歳OP)を勝利したのは、ディープインパクト産駒のランドオブリバティ(牡2歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)だった。
レースでは好スタートから、かかりそうな勢いで2番手を追走。鞍上の三浦皇成騎手は「前に行きたくはなかったのですが、センスが良過ぎて……」と本馬のレースセンスを高く評価。鞍上の指示に従いスッと折り合いがついたのは、まさに天性のレースセンスだろう。
レース前半は他馬を離し気味に逃げたウイングリュックだったが、中盤でペースを緩めて1000mの通過タイムは1.01.8とスローペース。一気に馬群が固まり3コーナーへ向かう。
残り1000mからペースは上がるが、ランドオブリバティは余裕たっぷりの手応え。「早め先頭に立つ形になりました」と鞍上が話すように、直線入り口では早くも先頭に立つ事になった。
最後の直線でも手応えそのままに、追われると一瞬にして他馬を突き放して快勝。最後は流してのゴールで、三浦騎手も後ろを振り返る余裕があったほどだ。2着との着差は3馬身半であったが、それ以上の完勝であったといえるだろう。
この勝利に、鞍上の三浦騎手は「子供っぽさがありますが、それだけ余裕が残っているという事。あまり負担のかからないレースでしたし、いい勝ち方でした」と本馬の能力を高く評価した。
ランドオブリバティは『Gallop臨時創刊 丸ごとPOG』(サンケイスポーツ)にて、社台ファーム代表の吉田照哉氏が「今年のディープインパクト産駒の男馬では一番。これは超大物かもしれない」と絶賛した事から、前評判も非常に高かった馬だ。
社台ファームの生産馬としては「今年の目玉」ともいえる存在だっただけに、吉田氏も今回の勝利に胸をなで下ろしている事だろう。
「強かったですね。デビュー戦は不良馬場という事もあり、何とか凌ぎ切ったという印象でしたけど、2戦目でガラリ一変しましたね。
デビュー戦で逃げたヴィルヘルムは、2番手で進んだランドオブリバティから0.7秒差の4着でした。ただ、それだけ離されていたにも関わらず、次の未勝利戦では勝利を収めています。デビュー戦のレベルが相当高かったのではないでしょうか」(競馬記者)
芙蓉Sで3、4着に敗れたヴェローチェオロ、ヴィゴーレは、ともに札幌2歳S(G3)に出走していた馬。勝利したソダシから0.5、0.7秒差で、芙蓉Sではランドオブリバティからともに0.6秒差だった。
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