JRA秋華賞「アーモンドアイ先生」でマジックキャッスル2着激走!? 「仮想デアリングタクト」の“超贅沢スパー”実る

日本競馬史上初めて、無敗の牝馬3冠馬が誕生した。18日、デアリングタクトが、桜花賞(G1)、オークス(G1)に次いで、秋華賞(G1)も完勝。通算成績を5戦5勝として、同世代の牝馬には敵がいないことを証明した。
その牝馬3冠最終戦で、デアリングタクトに迫ったのが2着に好走した関東馬のマジックキャッスル(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)だった。
テン乗りの大野拓弥騎手を背にデアリングタクトのすぐ隣、6枠12番から好スタートを切ったマジックキャッスル。序盤は無理をさせず中団後方に控える。すぐ後ろにデアリングタクトがいるという位置取りの中、向正面でデアリングタクトはマジックキャッスルを交わして早くも進出を開始。さらに3~4コーナーでデアリングタクトが一気に加速し、先団にとりついた。
一方の大野騎手はワンテンポ遅らせて、マジックキャッスルにゴーサインを送ったが、直線では3冠女王と同じ脚色となり、最後までその差が縮まることはなかった。
「デアリングタクトが(3~4コーナーで)早めに動いたときに、(大野騎手が)マジックキャッスルを我慢させたのは好プレーだったと思います。この馬の持ち味は一瞬の“キレ”ですから、デアリングタクトを追いかけて、早めに進出する形になっていれば、その持ち味が削がれていた可能性が高かったのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

そのマジックキャッスルの好走で“間接的”に順調さをアピールした馬がいる。来月1日の天皇賞・秋(G1)で史上最多の芝G1・8勝目に挑むアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
14日(水)の美浦南Wで併せ馬を敢行したのがアーモンドアイとマジックキャッスルという国枝厩舎の2頭だった。アーモンドアイにとっては2週前追い切り。マジックキャッスルにとっては、秋華賞へ向けた最終追い切りという違いはあるが、その併せ馬では互角の動きを披露していた。
マジックキャッスルが1秒以上先行する形で進んだ14日の追い切り。4コーナーでアーモンドアイが内目に進路を取り、マジックキャッスルに追いつくと直線はともに馬なりで併走し、そのまま併入。マジックキャッスルにとっては、打倒デアリングタクトに向けて2年前の3冠牝馬に胸を借りるという贅沢なリハーサルとなったが、先輩女王には、2着という結果で恩返しを果たした。
胸を貸す形となったアーモンドアイにとっては、まだ2週前追い切りの段階。その時点で、デアリングタクトに1.1/4馬身差に迫った僚馬と互角の併せ馬をできたことは、いい状態を保っている証し。すでに「天皇賞・秋は安泰」という声も聞こえてきそうだ。
2週間後に迫った大一番に向けて、1週前と最終追い切りには、主戦のC.ルメールが美浦に駆け付ける予定だ。“後輩”マジックキャッスルの奮闘も味方につけて、アーモンドアイは史上最多8冠目のタイトルを狙う。
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