GJ > 競馬ニュース > 【考察】メジャーエンブレムに死角  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】桜花賞(G1)メジャーエンブレム 最強女王に「死角」あり。弱点は「最後の直線」に隠されている!?

【この記事のキーワード】, ,

 道中で「スピードを抑える」ということは、言い換えれば「末脚を溜める」ということにつながる。初重賞で直線の長い東京コースともなると「脚をできるだけ溜めたい」と考えるのは騎手として間違ってはいないが、結果的にアルテミスSはデンコウアンジュの上がり3ハロン33.3秒の豪脚に屈して2着だった。

 つまり「道中でスピードを抑え、脚を溜めたが、結局は切れ負けしてしまった」ということだ。

 実際にすぐにこの敗因にたどり着いたルメール騎手は、以後、メジャーエンブレムを必要以上に抑えることはしていない。それは上記のラップを見れば明らかで、これがデビュー戦から手綱を取るルメール騎手が辿り着いた本馬のスタイルなのだろう。

 では何故、メジャーエンブレムが切れる脚が使えないのかは、以下の【血統診断】をご覧頂きたい。

【血統診断】

 本馬の父ダイワメジャーは数多くのサンデーサイレンス系種牡馬の中でも、特に遺伝力が強い種牡馬だ。ダイワメジャー自身は有馬記念で3着、皐月賞や秋の天皇賞も勝ったが、マイルG1を3勝したように本質的には超A級のマイラー。産駒も父の強い影響を受け、活躍馬は軒並みマイル前後を主戦場にしている。母型のスタミナに関係なく、ある程度距離に限界がある産駒ばかりになる原因は、おそらく前向き過ぎる気性のせいだろう。
そして、もう一つ特徴的なのが、父同様切れる脚が使える産駒が少ないことだ。ダイワメジャー産駒は長くいい脚が使える分、純粋な切れ味勝負になると分が悪い傾向がある。前向き過ぎる気性のせいもあって、カレンブラックヒルやコパノリチャードのような逃げ、先行馬が多い。中には、ダイワマッジョーレのように末脚に懸ける馬もいるが、基本的には「前が止まれば」という条件が付く。本馬も他のダイワメジャー産駒の御多分に漏れず、父の影響を強く受ける一頭。むしろ今のところは「ダイワメジャー産駒の完成形」と言えるほど、父の傾向が強く出ている。

【徹底考察】桜花賞(G1)メジャーエンブレム 最強女王に「死角」あり。弱点は「最後の直線」に隠されている!?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  3. JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. JRA阪急杯(G3)川田将雅ブチギレ怒声「ユーイチ!!」から1年……ダノンファンタジーVSレシステンシアは「鞍上」因縁対決?
  6. JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
  7. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  8. JRA NHKマイルC(G1)幸英明「北村友一のことが頭から離れない」騎乗馬ルークズネストを巡る「複雑な背景」とは
  9. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  10. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?