
JRA「女王VS無敗3冠」はアーモンドアイ8冠達成がカギ!? コントレイル、デアリングタクトと「最強対決」望みも……ドリームマッチ実現に大きな壁
今年の競馬界は「記録的な偉業」が話題を独占する1年となっている。
デアリングタクトが秋華賞(G1)を制し、史上初の牝馬による無敗3冠を成し遂げると、翌週にはコントレイルが菊花賞(G1)を制し、シンボリルドルフ、ディープインパクトに次ぐ3頭目の無敗3冠馬に輝いた。
勿論、同年度での牡牝3冠は初であり、7冠馬アーモンドアイが秋の天皇賞(G1)を優勝すれば、史上初となる芝G1・8冠馬が誕生するかもしれない。
3歳2頭が春2冠を制した段階で、3冠達成の次にファンが期待を寄せたのは、女王アーモンドアイとの最強馬対決だ。
3冠馬となったデアリングタクト陣営が牝馬相手のエリザベス女王杯(G1)に向かう公算は低く、次走はジャパンC(G1)への参戦が濃厚と見られている。また、菊花賞を優勝して無事に3冠を成し遂げたコントレイル陣営は、秋のローテを菊花賞後にジャパンCと公言しており、このまま順調なら3冠馬同士の対決が実現濃厚だ。
その一方、8冠を目論んだ安田記念(G1)をグランアレグリアに完敗したアーモンドアイ陣営の思惑は、いまだ不鮮明である。
同馬を管理する国枝栄調教師は、秋華賞で2着に入ったマジックキャッスルのコメントを求められた際、「ジャパンCで待ってるぞ」と発言。気の早い一部のファンからは、「デアリングタクト陣営に対する宣戦布告では?」と話題にもなった。
ジャパンCが開催される東京競馬場の芝2400mは日本ダービー(G1)、オークス(G1)も行われているようにチャンピオン決定戦に最も相応しい舞台だろう。陣営の青写真通り8冠馬となったアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが参戦するようなら史上稀にみる超ハイレベルの熱戦が繰り広げられることになる。
しかし、ファンの期待とは裏腹に実現の可能性はかなり低いと考えられていることも確かだ。
「国枝師の発言はおそらくカレンブーケドールが対象と思われます。アーモンドアイは3歳でジャパンCに出走して優勝しましたが、このときは秋華賞からの余裕のあるローテーションでした。体質的な弱さのあるアーモンドアイは間隔を詰めるとよくないと考えられています。昨年も天皇賞を使った後は、香港を予定していたように今年の参戦も見込み薄です。香港マイルとカップに登録していることから、ジャパンC回避が濃厚でしょう。
ただ、昨年は熱発で香港カップを回避して急遽、有馬記念に参戦しています。現在はコロナ禍の影響により、海外遠征に支障をきたす可能性がまだ残されているだけに、場合によっては状況が変わる可能性もあります。陣営としても、昨年9着に惨敗した有馬記念は避けたいでしょう。仮に、天皇賞で強い競馬をして8冠を達成するようなら、可能性はゼロではないかもしれません」(競馬記者)
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
JRA福永祐一「フラグ回収」間に合った!? 菊花賞(G1)コントレイル無事三冠は「完璧」シミュレーションのおかげか……偉業前に「紙一重」の大失態
JRAコントレイル年内出走なら「危険信号」!? 陣営「慎重に見極め」から読み解ける不安と次走とは……
元JRA安藤勝己氏「分からない」菊花賞(G1)ヴェルトライゼンデ”最適舞台“で惨敗の大誤算……打倒コントレイル筆頭に突き付けられた「絶望的」な現実
JRA驚愕アーモンドアイ「闘魂注入」またも激走!? 菊花賞サトノフラッグ、秋華賞マジックキャッスルに続き、単勝182.4倍で2着「アノ馬」の大駆けに期待
JRAコントレイルは「人類の英知」で生まれた近代型三冠馬!? 史上3頭目の無敗三冠もディープインパクト、シンボリルドルフとの決定的な違い