JRA馬主、JBCクラシック(G1)オメガパフューム惜敗の裏に第2の矢! 同コンビで挑む刺客に「勝負気配」……狙い馬は「週末」にあり!?
3日、大井競馬場で行われたJBCクラシック(G1)は、1番人気のクリソベリルが圧倒的な力を見せつけ優勝した。
15頭立てとなったレースでは、唯一の3歳馬ダノンファラオがハナを切り、昨年の覇者チュウワウィザードが外から2番手につける積極策。好スタートを切ったクリソベリルはそれらを見る形の3番手で進み、オメガパフュームも内枠を利してコーナーワークで内の4番手に位置取った。
3コーナーで各馬のジョッキーが追い始める中、クリソベリルだけは軽く促がす程度で抜群の手応え。直線で追い始めたクリソベリルが一気に先頭に躍り出ると、チュウワウィザード、ダノンファラオは脱落する。終始内を回ったオメガパフュームも外に持ち出し追いすがるが、クリソベリルとの差は詰まらず。クリソベリルがオメガパフュームに2馬身半差をつけて快勝した。
敗れたオメガパフュームは、2018年(京都開催)、2019年(浦和開催)に続き、またもや2着。大井競馬場では2018年、2019年の東京大賞典(G1)を連覇、2019年の帝王賞(G1)を制するなど抜群の相性を誇っているが、JBCクラシックでは勝利に届かなかった。
オメガパフュームのオーナーは「オメガ」の冠名で有名な原禮子氏。冠名はないが、オークス(G1)を勝利したヌーヴォレコルトの馬主でもある。
ヌーヴォレコルトの馬名意味が「新記録(伊)より」。実際に同オーナー所有馬の中で、当時の収得賞金記録を塗り替えた。その後、誕生したオメガパフュームが更に記録を更新するわけだが、その同世代にいるのがオメガラヴィサン(セ5歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。
今週7日のノベンバーS(3勝クラス)に出走を予定しているが、前走の横山典弘騎手からM.デムーロ騎手に乗り替わり。オメガパフュームと同じ、原オーナー、安田翔厩舎、デムーロ騎手のコンビでレースに挑む。
原オーナーの所有馬は、現3歳世代から関西馬は全て安田翔伍厩舎。同厩舎であるオメガラヴィサンへの期待も当然大きいだろう。
準オープン初戦となった幕張S(3勝クラス)では、騎乗した武豊騎手が「4コーナーから内にササッてしまい、前に行く気がなかった。今日は全然走っていない」と気性面を指摘。次の春興S(3勝クラス)でも14着と惨敗したオメガラヴィサンは、裂蹄も重なり去勢手術へと踏み切った。
1年4カ月の休養を経てターフへと戻ってきた本馬は、佐渡S(3勝クラス)3着、長岡S(3勝クラス)4着と好走。長岡Sで騎乗した横山典弘騎手も「長期休養明けの2戦目で、この暑い中よく走っていると思います」と、まだ本調子でないことを示唆している。
今回は長期休養明け3戦目。オメガパフュームからは成績で大きく差を開けられたが、オメガラヴィサンも素質は十分にあるはずだ。
あと1勝でオープン入りというところまで迫ったオメガラヴィサン。JBCで惜敗したオメガパフュームの鬱憤を晴らす、会心の勝利を期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 天皇賞秋前日にドウデュースのような豪脚一閃!DMMから登場した無敗の3歳馬に超大物の片鱗
- 武豊「これが本来のドウデュース」最強ライバル凌いだ32秒5!ディープインパクト、イクイノックスも未踏の快挙に挑戦権ゲット
- 波乱必至のアルゼンチン共和国杯で買うべき激推し穴馬2頭!クロミナンスはピーク越えか,,,最低人気で141万馬券を演出したメイショウブレゲの激走再び!?
- 【アルゼンチン共和杯(G2)展望】異色のロードカナロア産駒が登場! ジャパンC、有馬記念に向け、遅れてきた好素材が激突!
- JRA「支配者ノーザンと対立」で勝利激減の名調教師……「こだわり」が弊害、しかし”例外”もある
- 【みやこS(G3)展望】オメガギネス、プロミストウォリア、サンライズジパングなど、チャンピオンズC(G1)を見据えて大器が激突!
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 【天皇賞・秋】20年振りの偉業なるか?武豊×ドウデュースが目指す“イクイノックス”超えの偉大な記録の行方
- 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
- 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
関連記事
JRA M.デムーロに「痛恨」カウンター!? JBCクラシック(G1)「どうしても負ける」クリソベリルに完敗は“パーフェクトな化け物”から2年越しの数奇な巡り合わせ……
JRA武豊、凱旋門賞(G1)不参戦「裏話」を語る。L.デットーリから「心配メール」クールモアグループ「VIPルーム」で生観戦
JBCスプリント(G1)藤田菜七子「忙しかった」コパノキッキングまさかの見せ場なし! G1制覇に大きな課題も……昨年クビ差のリベンジならず
JRA北村友一「女性キャスター」をエスコート!? JBCレディスクラシック(G1)二度生まれるのは「名馬」ではなく「名シーン」
JRA武豊「一応、聞いてます」6億円アドマイヤビルゴとコンビ継続! 菊花賞(G1)パスから、次走アンドロメダS(L)へ