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JRA最年長「54歳」柴田善臣が「2日連続」重賞3着! レジェンド岡部幸雄氏超えも時間の問題か

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 8日、東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)。勝ったのは、C.ルメール騎手が騎乗した3番人気のオーソリティだった。

 2着に6番人気ラストドラフト、3着には9番人気のサンアップルトン(牡4歳、美浦・中野栄治厩舎)が食い込み、3連単は20万円を超える高配当となった。4着には1番人気のユーキャンスマイルが入ったため、「3、4着が入れ替わっていれば当たっていた」というファンも多かったのではないだろうか。

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 1~3着馬で最も人気薄だったのがサンアップルトン。騎乗していたのは、JRA最年長54歳の柴田善臣騎手だった。

 同馬がまだ1勝馬だった昨年10月に初めてコンビを組むと、そこから4戦3勝。僅か4か月強という短期間で同馬をオープンクラスに導いた。まさに良き“先生ぶり”を発揮したといっていいだろう。

「サンアップルトンは3歳秋まで6戦1勝と伸び悩んでいましたが、柴田騎手が脚を溜める競馬を教え込んだことで急成長しました。重賞挑戦は今回(アルゼンチン共和国杯)が3度目で、斤量も実績馬相手に55kgと見込まれました。そんななか、上がり最速をマークした末脚は高く評価すべきでしょう。柴田騎手がずっと騎乗していることもプラスになっていると思います。レース選択次第では、次走での重賞制覇も見えてきたのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 柴田騎手が重賞制覇を狙える馬はサンアップルトンだけではない。前日の京王杯2歳S(G2)で3着に好走したユングヴィ(牡2歳、美浦・大江原哲厩舎)も高い能力の持ち主だ。柴田騎手は6月の新馬戦から3戦連続でユングヴィに騎乗。この馬には、デビューから“英才教育”を施している。

 重賞初挑戦でモントライゼに「クビ+クビ」差に迫ったユングヴィ。血統的にも柴田騎手の思い入れは強いだろう。ユングヴィの父はミュゼスルタン。かつて同じ大江原厩舎に所属し、現役時代にはデビューから柴田騎手が手綱を取った。

 2014年の2歳時には新馬戦、新潟2歳S(G3)を連勝。骨折休養を挟み、翌年のNHKマイルC(G1)では2番人気で3着に入った。その後は日本ダービー(G1)にも出走するなど期待されたが、度重なるケガが原因で、結局7戦(3勝)で引退した。ユングヴィは、3頭しかいないミュゼスルタン初年度産駒の1頭である。

 5番人気のユングヴィと、9番人気のサンアップルトンという伏兵を2日連続で3着に持ってきた柴田騎手。もしどちらかが突き抜けていれば、岡部幸雄元騎手が持つJRA史上最年長重賞V記録を更新していたが、それはお預けとなった。

 しかし、英才教育を施した2頭の走りっぷりから、いずれ重賞制覇のチャンスは来るだろう。その時、鞍上には柴田騎手がいるはずだ。レジェンド岡部氏の偉大な最年長記録を塗り替える瞬間は、いつ来てもおかしくない。

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