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JRAゴールドドリーム異例の「2度目」引退リセットは大物の証明!? “巨匠”は3度の引退撤回で「300億超え」の経済効果も

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 8日、チャンピオンズC(G1)で2着のゴールドドリーム(牡7歳、栗東・平田修厩舎)が東京大賞典(G1)を視野に入れ、来年のフェブラリーS(G1)を目標にしていることが明らかになった。

 17年のチャンピオンズCから19年のかしわ記念(G1)にかけて、G1レースで8連続連対したゴールドドリーム。昨年の東京大賞典は1番人気に支持されたが、4着に敗れて2年2カ月振りとなる馬券圏外に沈んだ。

 今年もサウジC(G1)で6着、平安S(G3)で3着、南部杯(G1)で6着と全盛期の成績を考えると、物足りない結果が続いていた。だが、チャンピオンズCでは初コンビとなる和田竜二騎手の手綱で2着に好走し、能力に衰えがないことをアピール。ダート界の古豪は次走でも有力馬の1頭となりそうだ。

「チャンピオンズCを見る限り、まだまだG1でもやれるという印象を受けましたね。ゴールドアリュールの後継種牡馬としても期待がかかる存在なので、フェブラリーSで更なる勲章を手にしたいところなのではないでしょうか。

当初は昨年いっぱいで引退予定だったことを考えると、引退撤回は成功だったと言えそうですね」(競馬記者)

 昨年の東京大賞典で引退予定だったゴールドドリームだが、サウジCの招待を受けたことにより引退を撤回。現役続行し、サウジアラビア遠征を敢行した。

 さらに、今年7月時点では秋の始動戦を南部杯(G1)に設定し、チャンピオンズCを目標として年内引退が予定されていた。だが、フェブラリーS挑戦を表明したことにより、2度目の引退撤回となったのだ。

 競馬界の引退撤回と言えば、凱旋門賞(G1)3勝目を目標に現役続行したエネイブルなど、例はいくつかある。だが、2度目となると滅多にないことだ。

 しかし、ほかの業界に目を向けるとさらなるツワモノがいる。それは映画界の巨匠・宮崎駿監督だ。

 1997年に公開された「もののけ姫」を最後に引退予定だったが、撤回して「ホーホケキョ となりの山田くん」の制作に携わった。次に、2001年の「千と千尋の神隠し」で長編映画の製作は最後としたが、2004年に公開された「ハウルの動く城」で監督復帰。さらに、2013年の「風立ちぬ」を最後に引退するはずだったが、2016年にNHKのドキュメンタリー番組で長編映画を製作中であることが明らかになった。これで3度の引退撤回である。

 その間に公開された「千と千尋の神隠し」は308億円の興行収入を記録する大ヒット。それ以外にもヒット作を連発しており、かなりの経済効果をもたらしている。

 ちなみに、ゴールドドリームが引退撤回後に獲得した賞金総額は約1億500万円。これまでの賞金総額6億5761万円に大きな上乗せとなった。

 もし、東京大賞典とフェブラリーSを優勝すれば、1億8000万円の賞金を手に入れる。最終的にゴールドドリームの引退撤回による賞金加算額はいくらになるだろうか。

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