アーモンドアイを下した「世紀の一戦」で復権!? 過去最多「G1・9勝」サンデーレーシング「最強布陣」で来年も安泰か
「サンデー時代」再び――。
27日、中山競馬場で行われた有馬記念(G1)は、クロノジェネシスが1番人気に応えて優勝。3着フィエールマン、4着ラッキーライラックと掲示板の3枠をサンデーレーシングの所有馬が占めた。
今年はグランアレグリアが3勝、クロノジェネシスとラッキーライラックがそれぞれ2勝、フィエールマン、グレナディアガーズが1勝し、クラブ創設以来のG1年間「9勝」は過去最多となる。
2歳戦、古馬短距離、古馬中長距離、牝馬戦線、それぞれが異なるフィールドで活躍したラインアップは、まさに隙のない超豪華布陣といえるだろう。
有馬記念で4着と健闘したラッキーライラックは引退となるが、その他は現役続行。サンデーレーシングの時代は来年も続きそうだ。
過去には、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、オルフェーヴルなど数々の名馬をターフに送り込んだサンデーレーシングだが、近年は同じくノーザンファームを主体とするシルクレーシングやキャロットファームに押され気味だった。
現5歳世代では、ラッキーライラックとリリーノーブルがワンツーを決めた阪神JF(G1)を皮切りに、ステルヴィオが朝日杯FS(G1)で2着、タイムフライヤーがホープフルS(G1)を勝利するなど2歳戦で所属馬が活躍。これらが3歳となり、日本ダービー(G1)でコズミックフォースが16番人気ながら3着と好走すると、年明けデビューのフィエールマンが菊花賞(G1)を勝利。マイルCS(G1)では3歳馬ながらステルヴィオが古馬相手に勝利した。
しかし、シルクレーシングから牝馬クラシック戦線に「最強の怪物」が登場。後にJRA初となる芝G1・9勝を達成する「アーモンドアイ」だ。先日、三冠馬3頭によるジャパンC(G1)を制し、ターフを去ったのは記憶にも新しいところだろう。
2013年から2017年までG1勝利のなかったシルクレーシングだが、2018年はアーモンドアイの牝馬三冠を含めG1を5勝。それに対しサンデーレーシングはG1で2勝と、その勢いに大きく押されていた。
シルクレーシング G1成績
2018年 5- 0- 0-12/17
2019年 4- 3- 1-11/19
2020年 4- 6- 4-20/34
サンデーレーシング G1成績
2018年 2- 5- 6-25/38
2019年 5- 3- 4-23/35
2020年 9- 3- 3-17/32
ただ、そんなサンデーレーシングに現れた救世主がグランアレグリアだ。女傑同士の直接対決となった今年の安田記念(G1)では、アーモンドアイに2馬身半の差をつけて完封。当時はアーモンドアイの単勝1.3倍に対し、グランアレグリアが単勝12.0倍の3番人気だったが、いま思えばサンデーレーシングが復権を果たした「世紀の一戦」だったのかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは- 交通事故で乗り合わせたすべての馬が死亡……度重なる危機を奇跡的に乗り越え、最後は年度代表馬に。人知を超えた「奇跡の馬」サンデーサイレンス【前編】
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……














