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【徹底考察】阪神JF(G1)リスグラシュー「矢作調教師もご執心!? 前走の内容に見る着差以上の潜在能力と『たったひとつ』の不安」

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 つまり、外枠と内枠の両方で力を示した事実は、イコール好走条件のレンジが広いことを表す。条件によらず能力を発揮できる万能性は、競走馬にとって大きな強みであり、2歳秋の時点でそれができるのは高い完成度の証明にほかならない。

【血統診断】

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 父はサンデー系の有力種牡馬ハーツクライ。先日開催されたジャパンCにシュヴァルグラン、ワンアンドオンリー、フェイムゲームの3頭を送り出すなど、長距離寄りのイメージが強い。だがジャスタウェイが14年安田記念を優勝しているほか、ハーツクライ産駒の33に上るJRA重賞制覇のうち、約5分の1の6つはマイルであり、母系次第では距離の融通は利くようだ。

 さらにハーツ産駒の「牝馬」に限定すると、制した7重賞のうちヌーヴォレコルトのオークスを除く6つまでが、マイル~1800mの範囲に収まっている。要するにハーツクライは性別によって距離適性の差に若干違いが出るのではないかと推測される。

 母系の血統のポイントは母父American Post。2代父は86年の仏ダービー馬で、日本でも馴染みのあるダンシングブレーブが凱旋門賞を制覇した時の2着馬Beringだが、自身は仏クラシック3冠の初戦・仏2000ギニー(1600m)の優勝馬だ。そのほかにも1800m、1400mの2歳G1を連勝しており、産駒からもフランスの2歳G1を制したRobin of Navanが出るなど、どちらかと言えば早熟気味の能力を伝えるようだ。

 そのような血統背景を考えると、リスグラシューが現時点で示している完成度の高さにも納得がいく。3歳になって、さらに古馬になったときどのような成長を見せるかは未知の領域だが、少なくとも現時点の仕上がりについては信頼してよいのではないだろうか。

【結論】

 デビューから重賞制覇までの3戦の内容と血統背景について考察してきたが、どの点をとっても今のところケチをつけるところがなく、出走馬の中で最も不安の少ない1頭と言ってよさそうだ。前走で手綱を握った武豊騎手が香港国際競走に遠征するため、戸崎騎手のテン乗りとなるものの、乗り難しいタイプでもないので大丈夫だろう。

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