
JRA「賞金総額20億円」サウジカップ2021年開催! あの「策士」の狙い目は同日開催の高額レース!?
今年も現地時間2月20日に、サウジアラビアのキング・アブドゥルアズィズ競馬場で、サウジカップ(ダ1800m)が行われることになった。世界最高賞金額を誇るとあって、日本調教馬はおろか海外の強豪もこぞって予備登録を行っている。
日本からはサウジカップに、東京大賞典(G1)3連覇を達成したオメガパフューム、2020年JRA最優秀ダートホースに輝いたチュウワウィザード、昨年のジャパンダートダービー(G1)の覇者ダノンファラオ。さらにフルフラット、マテラスカイらがエントリー。そして他国からも109頭が登録しているというから驚きだ。
昨年は日本からクリソベリルとゴールドドリームの2頭が出走。大きな期待が懸けられていたものの、ゴールドドリーム6着、クリソベリル7着と、“高すぎる世界の壁”に跳ね返され、掲示板に載ることさえできなかった。今年、挑戦する日本のダート有力馬たちには昨年以上の結果を残せるかが注目されている。
日本有数のダート有力馬vs世界の強豪という図式で行われることもあり、サウジカップは今年も熱視線が送られる。そして、この日はこれ以外にもレースが行われる予定だが、そこでJRAきっての策士として知られる、あの調教師がまたも躍動したと話題になっている。
「森秀行師が多くの管理馬を送り込もうとしているんですよ。サウジカップへの2頭をはじめ、サウジダービーには予備登録した8頭の日本調教馬のうち5頭が森師の管理馬。その他のレースにも管理馬を予備登録しています。
サウジCを含め、当日の全レースは主催者が遠征費用を負担する完全招待制。それが無料な上に高額の賞金がかかっているだけに、出走する価値は高いと判断したのでしょう。サウジカップに至っては5着でも1億円以上の賞金とフェブラリーS(G1)に匹敵する賞金が支払われますからね。
また昨年のサウジダービーの覇者フルフラットには、5000万円以上が支払われています。これはJRAで同時期に開催された世代限定ダートレースであるヒヤシンスS(L)の1着賞金の2倍以上の額です。さらに今年は賞金が増額されており、1着には約1億円の賞金が払われる予定。この賞金額は3歳ダート馬にして破格であることは言うまでもないですし、森師が狙いにいった気持ちもわかりますよ」(競馬誌ライター)
このほかにも日本からタイセイトレイル、ディープボンドらが出走を視野に入れている芝3000m戦のロングディスタンスターフHは、優勝賞金が約1億5000万円以上、2着にも5000万円以上と、2月に開催されるダイヤモンドS(G3、芝3400m)よりも遥かに高額だ。他のレースもJRAのG2に匹敵する賞金が設定されているようだ。
今年はコロナ禍の影響もあり、確実に開催が行われるとは言い難い状況だ。しかしこれが落ち着いて以降は、この時期に、日本だけで戦うのではなく、海外に目を向ける陣営が増えることも十分ありえるだろう。
PICK UP
Ranking
17:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし