JRA川田将雅「運命共同体」ともに「3勝」も予断許さぬ状況!? きさらぎ賞(G3)ダノンジェネラルが希望の光……リーディング奪取への生命線
6日に行われた1回中京11日目は、川田将雅騎手が3勝の大暴れ。この日は中内田充正調教師も3勝しており、内2つを川田騎手とのコンビで挙げた。
4Rの新馬戦では社台レースホース所有のハースファイアが、1番人気に応えての勝利。準メインとなるエルフィンS(L)では、吉田勝己氏が所有するサルファーコスモスにて勝利を飾っている。
今年はこれまで2勝に留まっていた中内田厩舎だが、3勝を上乗せしたことで大きくランクステップアップ。川田騎手に至っても今年の勝利数を「9」に伸ばし、ともにリーディング上位へと躍進した。
現在、騎手リーディングでトップを走るC.ルメール騎手は、川田騎手を上回りこの日4勝を挙げる活躍。昨年はルメール騎手に次ぐ「167」勝でリーディング2位だった川田騎手にとって、今年も「目の上のたん瘤」といえる存在になるだろう。

ルメール騎手を追い抜くためには、中内田調教師とのコンビで勝利することが不可欠。このコンビでは、2017年にダノンプレミアム、2020年にグレナディアガーズで、それぞれ朝日杯FS(G1)制覇しており、今年の3歳馬ではきさらぎ賞(G3)でダノンジェネラル(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)の騎乗も控えている。
しかし、川田騎手にとって、まだ予断は許さない状況だと記者は口にする。
「2019年、2020年と連続でルメール騎手に次ぐリーディング2位となった川田騎手ですが、一昨年の21勝から昨年は37勝とその差を大きく広げられています。川田騎手にとって生命線ともいえる中内田厩舎の成績が、昨年大きく下がったのも気になるところですよね。
6日はコンビで2勝と躍動しましたが、今年はコンビでの勝利がこの2勝のみ。まだまだ予断は許さない状況だといえるでしょう」(競馬記者)
確かに昨年の中内田厩舎は、一昨年の48勝から36勝と勝利数が激減減少。22.5%あった勝率も、16.3%へと大幅に下がっている。
川田騎手とのコンビでは24勝から22勝と2勝減に留めたが、勝率は一昨年の33.8%から28.9%とダウン。川田騎手への依頼数は増えているものの、肝心の馬質が下がってきている印象は否めない。
「ダノックスの野田順弘氏とも関わりの深い中内田調教師ですが、6歳のダノンプレミアム、5歳のダノンファンタジー以降は活躍馬が出ていません。4歳の活躍馬ダノンファラオは矢作芳人厩舎ですし、今年クラシックでの活躍が期待される3歳のダノンザキッドは安田隆行厩舎。きさらぎ賞のダノンジェネラル次第な部分はありますが、これがダメなら……」(同)
リーディング奪取に必要不可欠な中内田厩舎は、川田騎手にとっての「運命共同体」。成績のV字回復のためにも、まずはダノンジェネラルの激走に期待したいところだ。
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