JRA横山典弘の長男・横山和生「天才的」騎乗機会3連勝に絶賛の嵐! まくり連勝から、まさかの神騎乗で「DNA」覚醒か
今年の1月から開催されている小倉競馬場は、芝コースでも最後の直線が293mしかなく、後方からレースをする馬が直線勝負を挑むには少々厳しい舞台である。
そんな差し・追い込み馬がこのような舞台で戦うために日常的に使われる戦法が、外から早めに進出し、直線の入り口で先頭集団に並びかける「まくり」だ。
この日の小倉でも朝から何度もまくりが炸裂した。主役は横山典弘騎手の長男として知られる横山和生騎手だ。
1R(ダート1700m)で2番人気のキトゥンズワルツに騎乗した横山和騎手はスタート後、無理せずに最後方からの競馬。向正面で外から中団までポジションを上げると3、4コーナーで一気まくって前へ進出。最後の直線入り口で先頭集団に並びかけ、最後は半馬身前に抜け出してゴールした。
キトゥンズワルツとは先月30日にも同じ小倉のダート1700mでコンビを組み、やはりまくりの競馬を試みたばかり。前回はまくり切れずに4着だったが、今回はしっかりと結果を残してみせた。
幸先のいいスタートを切った横山和騎手だったが、ファジェスに騎乗した2R(芝2000m)では出遅れて後方からの競馬。しかし、向正面でまたも外からポジションを上げると、今度は3コーナーで一気に先頭に、そのまま後続を押し切る豪快な連勝を飾った。
1R、2Rともに後方からまくって連勝した横山和騎手。その後「今日の横山和は乗れてるな」と、その勢いにあやかろうとした競馬ファンは決して少なくなかったようだ。
次に横山和騎手が登場したのは8R(ダート1700m)だった。騎乗したカグラヒメは、先月23日に同じ小倉ダート1700mで横山和騎手が騎乗して6番人気7着。しかし、このレースでは単勝5.4倍の3番人気と高い支持を集めたのだ。
それもそのはず。このカグラヒメも前回のレースで最後方からまくりを試みて、まくり切れずに7着と、1Rを勝ったキトゥンズワルツとまったく同じパターンだ。それもまくりを仕掛けるには最適な大外枠に入ったのだから、一発を狙っていたファンの期待はさらに高まったはずだ。
「今日の横山和なら、絶対にまくり切ってくれるはず――」
このレースで、カグラヒメの馬券を買った多くのファンがそう思ったに違いない。しかし、これぞ「天才」と言われる父・横山典騎手のDNAがなせる業か。勢いよくスタートを出たカグラヒメは、横山和騎手に促されるとなんと積極果敢に逃げ馬を追走。最後の直線で逃げ馬をしっかりと捉えると、騎乗機会3連勝を飾ったのだ。
「驚きましたね。ここ3戦連続で出遅れるなどスタートに難があるカグラヒメですが、今日の横山和騎手なら仮に後ろからの競馬になっても『上手くまくってくれる』と思っていました。
それが出遅れるどころかスタートを決めて、2番手につける積極的な競馬。カグラヒメにとって唯一の勝利が2番手から押し切った2年前のデビュー戦でしたから、理想的なレースだったと思います。そういえば、あの時コンビを組んでいたのも横山和騎手でしたね」(競馬記者)
この結果を受け、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板を通じ「騎乗機会3連勝かよ」「まさかの好スタートからの押しきるとは」「これは天才」「今日の横山和生は乗れてんな」と、この日の横山和騎手の騎乗ぶりを絶賛。
横山典騎手の息子といえば、昨年関東リーディングを獲得した横山武史騎手が有名だが、横山和騎手も昨年はキャリアハイに次ぐ30勝を挙げるなど、好調な1年だった。今年はこの3勝を上積みした10勝と、昨年を上回るペース。兄も着実に、偉大な父の背を追い続けている。
PICK UP
Ranking
23:30更新- JRA内田博幸「戸崎ブチギレ騒動」から遺恨“独立”で引退危機!? エージェント“不条理”解約に「義理を通すなら……」
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 岩田康誠「キレ散らかし」返答にインタビュアーもタジタジ…名手が信じたドウデュース世代の実力馬が有馬記念前に答え合わせ
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
JRA横山典弘「騎乗停止」で若手騎手に八つ当たり!? あわや遺恨勃発の危機も息子のおかげで回避…… しこり残れば今後の騎乗に影響免れず
JRA 札幌記念(G2)横山親子三人衆、今度は芝重賞に参戦! 前回最先着の横山和生騎手「札幌巧者」「オーナーと好相性」でトーセンスーリヤに激走気配!?
JRA宝塚記念(G1)追い切り「超抜」絶好調の新星が急浮上!?「5番人気以下」「前走G1以外」激走条件に一致で波乱の使者に
JRA横山典弘「助言」で息子「3戦3勝」の神騎乗! 「ノー」エージェントの新スタイル確立で変身!
JRA横山典弘「負傷」で恩恵!? 息子・横山武史リーディング奪取に「全集中」強力アシストでフィーバーの予感