GJ > 競馬ニュース > 横山武史がクラシック制覇に王手!
NEW

JRA共同通信杯(G3)「武豊を超える宿命を持つ」横山武史がクラシック制覇に王手! 3戦3勝エフフォーリアは「天才を育てた名馬」メジロライアンの再来か

【この記事のキーワード】, ,

JRA共同通信杯(G3)「武豊を超える宿命を持つ」横山武史がクラシック制覇に王手! 3戦3勝エフフォーリアは「天才を育てた名馬」メジロライアンの再来かの画像1

 14日、東京競馬場で行われた共同通信杯(G3)は、4番人気のエフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が勝利。デビューから無敗の3連勝で、クラシック戦線の中心に躍り出た。

 ゴール後、拳を天高く突き上げた。12頭立てで行われた芝1800mのレース。スタートを決めたエフフォーリアは、逃げたい馬を行かせる形で好位をキープする。途中でハナに立ったハートオブアシティが引っ張るペースは、1000m通過が61.8秒という超スローペースとなった。

 最後の直線入り口で、全馬が一団となる瞬発力勝負の展開。しかし、前走の百日草特別(1勝クラス)で見せたように、好位からでも速い上がりを使えるのがエフフォーリアの強さだ。前走とまったく同じ上がり3ハロン33.4秒の末脚で後続を引き離すと、最後は2着ヴィクティファルスに2馬身半差をつける圧勝劇だった。

「前走ちょっとテンションが高かったんですが、今回はすごく落ち着いてて『この仔の力は発揮できるな』という自信がありました。あとは、僕がこの馬の力を遺憾なく発揮することだけを心掛けて騎乗できました」

 勝利騎手インタビューでそう語ったのは、デビュー戦からエフフォーリアの手綱を執って3戦3勝に導いた横山武史騎手だ。昨年、3年目の22歳という史上最年少で関東リーディングを獲得した若武者が、今年は初G1、そしてクラシック制覇に大きく前進した。

「横山武騎手にとって、まさに会心の勝利でしたね。朝日杯フューチュリティS(G1)2着のステラヴェローチェを筆頭に、皐月賞馬アルアインの全弟シャフリヤールなど、春のクラシックを睨む好メンバーが揃った一戦でしたが、終わってみればエフフォーリアの圧勝でした。

1000m通過が61.8秒という超スローペースだったのも、前走の百日草特別と同じ展開。そういった意味では、1戦1勝だった2、3着馬と比べて経験がものを言ったと思います。

まだ『ペースが上がってどうか』という課題はありますが、今年の牡馬クラシック戦線においては、昨年末のホープフルS(G1)を勝ったダノンザキッドと並ぶ2強になったと見ていいんじゃないでしょうか。それくらいインパクトのある勝ち方だったと思います」(競馬記者)

JRA共同通信杯(G3)「武豊を超える宿命を持つ」横山武史がクラシック制覇に王手! 3戦3勝エフフォーリアは「天才を育てた名馬」メジロライアンの再来かの画像2

 レース後、横山武騎手が「昨年、北海道で乗せていただいて、デビューする前からすごく良い馬っていう感触がありましたし、それだけにあの仔に対する期待も大きかった」と語った通り、昨年8月のデビュー前から惚れ込んでいた逸材。

 自身が常々目標と語る父・横山典弘騎手は、横山武騎手と同じ23歳のシーズンにメジロライアンで弥生賞(G2)を勝ち、クラシックを主役の1頭として戦ったが、まるでその軌跡をなぞるかのように名馬と出会った息子は、父を超えられるだろうか。

「重賞も勝ってくれましたし、もちろん次はG1を勝てるように頑張っていきたいと思います」

 勝利騎手インタビューを力強く締め括った横山武騎手。「武史」という名は「武豊騎手の歴史を超えられるように」と願いを込めて父・横山典騎手が付けたそうだ。偉大な父にとってメジロライアンは「今の自分があるのはメジロライアンのおかげ」と感謝を語るほど大きな存在だったが、エフフォーリアもまた横山武騎手を超一流の名手へ導くのかもしれない。

JRA共同通信杯(G3)「武豊を超える宿命を持つ」横山武史がクラシック制覇に王手! 3戦3勝エフフォーリアは「天才を育てた名馬」メジロライアンの再来かのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛