
JRA武豊が高らかに「勝ち宣言」!? フェブラリーS(G1)「コマッタ君」インティの“前走惨敗”は「悪くない材料」
21日には、東京競馬場で今年最初のG1レースとなるフェブラリーS(G1)が開催される。
一昨年の覇者インティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)は、武豊騎手と3年連続参戦となる。破竹の7連勝で逃げ切った2年前の再現を狙う。
2走前のチャンピオンズC(G1)で10番人気を覆し、3着に粘り込んだインティ。そのレース内容を受けて、前走の東海S(G2)では一転、単勝2.0倍の1番人気に支持された。
レースでは予想通り、インティがハナを主張。しかし、内と外から執拗に絡まれ、1000m通過が59秒3というハイペースで逃げる形に。4角で早くも手応えがなくなり、結果は12着。勝ったオーヴェルニュからは3秒0離されての惨敗だった。
レース後、武豊騎手は自身の公式サイトの日記に「展開が厳しくなるのは、断然人気の逃げ馬で目標にされるわけですから仕方がありません」(1月28日付)と胸中を明かしていたが、惨敗に終わったその前走が今回の大一番でプラスに働くかもしれない。
武豊騎手自身もその心を2月17日付の日記で次のように記している。
「今年はどうやら人気薄。最近のムラな成績では仕方のないところかもしれません。とはいえ、前に行きたい馬がマークされないのは悪くない材料。過去5勝と相性のいいレースですし、もちろん6勝目を狙います」と自身6勝目を高らかに宣言した。
逃げ馬のインティにとって人気落ちは確かに「悪くない材料」になりそう。18日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは、15倍前後の6番人気に想定されている。そして有力他馬の脚質も、インティには追い風になるかもしれない。
「出走16頭の中で、前走逃げたのはインティとエアアルマスだけでした。今回エアアルマス陣営は控える競馬を示唆していて、他に競りかけていくとすれば、ワイドファラオくらいでしょうか。そのワイドファラオも3か月半ぶりの競馬で行き脚がつくかどうか……。
また、上位人気が予想される4頭(カフェファラオ、レッドルゼル、アルクトス、サンライズノヴァ)の中で先行タイプはアルクトスだけ。他の3頭はおそらく中団から後方で脚を溜める競馬になりそうです。そうなると、アルクトスの仕掛けるタイミングがカギを握ります。
アルクトスがレコード勝ちを収めた(昨年10月の)南部杯(G1)と同じように、早めに前を潰しにいくのか、それともぎりぎりまで仕掛けのタイミングを遅らせるのか。田辺裕信騎手が後ろ3頭を意識しすぎて仕掛けが遅れれば、インティには絶好の展開になるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
インティが好スタートを決めれば、単騎逃げ、少なくとも単独2番手でレースを進めることができそう。そうなると、あとはインティの“気分”次第だろう。
インティを生産した山下恭茂牧場は前走後、Facebookで「もうダメだって思うと、完全にあきらめてしまうのが、インティの悪い性格なのかもしれませんね。コマッタ君です(^^;)」と顔文字を交えて嘆いていたが、その悪さが出なかったときの底力は2走前のチャンピオンズCで証明済み。
武騎手はインティの“やる気スイッチ”をオンにして、2年前の再現を狙う。
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