GJ > 競馬ニュース > 蛯名正義「悔し過ぎて何も言いたくない」  > 2ページ目
NEW

JRA蛯名正義「悔し過ぎて何も言いたくない」日本ダービーで取材拒否……「このレースだけは結果が全て」すべてが完璧だった男と、自らを「騎手失格」と称した男を分けた明暗

【この記事のキーワード】, ,

JRA蛯名正義「悔し過ぎて何も言いたくない」日本ダービーで取材拒否……「このレースだけは結果が全て」すべてが完璧だった男と、自らを「騎手失格」と称した男を分けた明暗の画像2

 一方の岩田騎手も負けられない思いがあった。3週間前のNHKマイルC(G1)の最後の直線で、内側へ斜行した影響で後藤浩輝騎手が落馬。その3年後、後藤騎手が自殺した経緯もあって、一部のマスコミやファンの間で大きな波紋を呼んだ。

「NHKマイルCで大きな迷惑を掛けてしまい、本当は馬乗り失格ぐらいのことをやってしまった。でも、ダービーには乗れるということで気持ちを切り替えて、前向きに考えて、これからダービーまで、自分のすべてをディープブリランテと過ごそうと決めたんです」

 その言葉通り、岩田騎手は日本ダービーまでの3週間、ディープブリランテに毎日付きっきりだったという。この年の日本ダービーは、まさに崖っぷちに追い込まれた男が執念で掴み取った栄冠だった。

 すべてが完璧に噛み合った蛯名騎手とフェノーメノは、勝者に相応しいだけのパフォーマンスを残した。しかし、NHKマイルCからの3週間、本人が「馬乗り失格」と認めているように、騎手として完璧には程遠かった岩田騎手に数cm及ばなかった。

 これもまた馬と人が走る競馬だが、1992年の日本ダービーは、フェノーメノを管理する戸田博文調教師の「あと50mあれば勝っていた。ただ、相手は『運』が我々よりも勝っていた」という言葉がすべてなのかもしれない。

 古来より、日本ダービーは「運が良い馬が勝つ」という言い伝えがある。蛯名正義は調教師になって、運という名の忘れ物を拾いに行くはずだ。

JRA蛯名正義「悔し過ぎて何も言いたくない」日本ダービーで取材拒否……「このレースだけは結果が全て」すべてが完璧だった男と、自らを「騎手失格」と称した男を分けた明暗のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
  3. ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
  4. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  5. 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. M.デムーロ「干され疑惑」に元JRA藤田伸二氏が反論!? 「ミルコは超絶上手いよ!」悩めるイタリアン不振最大の理由は「○○」にある?