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2016.04.11 13:01
【徹底考察】皐月賞(G1)サトノダイヤモンド 2億4,000万円のダイヤは「本物」か「偽物」か
監修=下田 照雄(栗東担当)
【血統診断】
母マルペンサはアルゼンチンでG1を3勝した名牝。母の父Orpenはダンチヒ系のスピード種牡馬ながら、母は2000m前後の中距離で活躍した。日本でなじみの薄いアルゼンチン血統だけにディープインパクト×Orpenは本馬くらいしかいないが、ディープインパクト×ダンチヒ系であれば、G1を7勝しディープインパクト産駒で最も大きな成功を収めたジェンティルドンナがいる。距離適性に関しても気性に問題が少ない本馬であれば、ジェンティルドンナのように距離をこなせるはずだ。また、母型にはアルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血が入っているが、これはライバルの一頭マカヒキにも共通しているところが興味深い。まだ日本ではあまり見ない血統だが、いずれディープインパクト×サザンヘイローの血を持った牝馬がニックスになるかもしれない。純粋な切れ味ではリファールのクロスがあるマカヒキの方がありそうだが、こちらはその分スピードの持続力や底力に優れた配合だ。
≪結論≫
はっきり言って不安点は数多く存在する。まず、今回の皐月賞出走が初の関東遠征になること。さらには、きさらぎ賞から直行して皐月賞を勝ったのがハクタイセイのただ一頭であること(それもハクタイセイのきさらぎ賞は阪神2000mで行われた)。そして何よりも、超一線級の同世代と戦った経験がないことだ。しかし、競馬の歴史に燦然と輝く数々の名馬は、そういった”常識”をまるであざ笑うかのようにことごとく覆してきた。そして、何よりもサトノダイヤモンドの走りには、そういった過去の名馬たちに勝るとも劣らないスケール感がある。
最後に、「三強」といわれているマカヒキとリオンディーズと比較して不安点の多い本馬だが、マカヒキよりもスタートのセンスに優れ、リオンディーズよりも気性的な問題がない。最大の課題は、主戦のルメール騎手が桜花賞のメジャーエンブレムで受けたショックを克服できるかかもしれない。今度は馬の力を信じて、堂々とレースを運んでほしい。
(監修=下田照雄(栗東担当))
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