真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.20 09:22
【徹底考察】有馬記念(G1)キタサンブラック「年度代表馬の称号獲得へ負けられない1戦!大団円への必須条件は、”公開枠順抽選会”にあり!?」
監修=下田照雄(栗東担当)
そのせいか、キタサンブラックの単勝オッズは3.8倍。1番人気とはいえ圧倒的な支持を受けていたわけではなかった。同舞台の日本ダービーで生涯唯一の大敗を喫していた点も、評価を落とす要因だったと推測される。
レースは序盤、好スタートを切ったキタサンブラックが楽にハナを奪い、マイペースの単騎逃げに持ち込む展開。リアルスティールは外枠から掛かり気味に先行し、ゴールドアクターは好位のインにピタッと収まってレースを進めた。
宝塚記念でオーバーペースを生み出す要因となったワンアンドオンリーが番手の位置につけるも、当時ほど競りかけてはこず、前半1000mのラップは61.7と比較的ゆったりした流れ。そのままレースは淡々と進み、キタサンブラックが先頭を保ったままコーナーを回った。
直線を向いた時点でも、鞍上・武豊騎手の手綱はまだ持ったまま。後ろのゴールドアクターやリアルスティールが先に苦しくなるなか、1頭だけ伸びて後続を突き放した。最後に中団の外めで脚を溜めたサウンズオブアースとシュヴァルグランが追い込むも、ゴールまで伸びを切らさず2馬身半のリードを保ってフィニッシュ。文字通りの”圧逃劇”であった。
キタサンブラックのジャパンCのレースぶりについて、ネットやメディアでは2つの正反対の見解が出た。1つは「誰も競りかけない楽なレースだった」という否定的な見解、もう1つは「武豊の絶妙なペース配分が光った」という肯定的な見解だ。
この2つの見解は、ある意味どちらも正しい。ゆったりしたペースで後続のプレッシャーなく運べれば有利なのは間違いなく、そういう意味では「楽なレースだった」と断言して差し支えないだろう。
一方の、「武豊騎手の絶妙なペース配分が光った」という意見は、単にレースを見ただけではわかりづらい。キタサンブラックが刻んだラップを並べると、
13.3-11.3-12.6-12.3-12.2-12.5-12.7-12.3-11.9-11.2-11.4-12.1
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
【徹底考察】有馬記念(G1) シュヴァルグラン「悲願の初G1制覇へ向けて『何』を変えるべきか。王者キタサンブラックに『勝つ』ために必要なこととは」
有馬記念、ミッキークイーンの「実力」はいかほど!? 近走の不完全燃焼に見る「明確な理由」が不気味
武豊も警戒か……「STOP THE キタサンブラック!?」に巨大牧場が送り出す「刺客」が!?
【徹底考察】有馬記念(G1) サトノダイヤモンド「世代最強を証明した菊花賞。有馬記念制覇に向け、レジェンドだけに許された最強馬の『領域』に手を掛ける」
田中将大投手が有馬記念の枠順抽選会で再び「伝説」起こす!? サイン馬券連発中の12月、「グランプリ的中」のカギを握るのは?