GJ > 競馬ニュース > 一刀両断VS暴力 ディープ後継者は  > 2ページ目
NEW

「鮮烈な一刀両断」か「圧倒的な暴力」かーー皐月賞で最強・ディープインパクト「後継者争い」の火蓋が切られる


 サトノダイヤモンドもまた、3戦3勝で皐月賞に向かう。3戦ともまったく本気を出すことなく、他馬を涼しい顔でねじ伏せてしまった印象。

 特に3戦目のきさらぎ賞は圧巻だった。レプランシュ、ロイカバードという期待馬も出走する中、中段に構えたサトノダイヤモンドは直線に入ってからはまさに一人舞台。鞍上C.ルメール騎手の少しのアクションで外から他の馬を置き去りにし、後続が並びかける予感さえも与えなかった。関係者も競馬ファンも驚愕のレースぶりである。

 マカヒキが「一刀両断」というなら、サトノダイヤモンドは無慈悲なまでの「圧倒」。もはや暴力的なイメージすら受けるサトノダイヤモンドの前では、他馬は絶望する以外に選択肢がないのではとすら考えてしまう。雄大な馬体もまさに「王」に相応しい風格をかもし出しているのだ。「絶対的」という雰囲気だけなら、サトノダイヤモンドこそディープインパクトに近いといえるのではないか。

 マカヒキとサトノダイヤモンド――奇しくもまったく異なる印象を持つ「ディープの仔」が、17日の皐月賞で激突する。もちろん敵は他に何頭も存在し、いつ敗北を喫してもおかしくないレベルのレースである。しかし、「日本競馬史上最強」の血を色濃く受け継ぐ2頭が無様なレースをするとも思わない。間違いなくファンを沸かせてくれるはずだ。

 そして、その先に「ディープインパクトの後継者」としての道がある。戦績だけですべてが決まるわけでは毛頭ないが、「王座」を受け継ぐことができるのはいつの時代もたった1人なのだ。皐月賞は、間違いなくその指標の一つとなるだろう。
(文=利坊)

「鮮烈な一刀両断」か「圧倒的な暴力」かーー皐月賞で最強・ディープインパクト「後継者争い」の火蓋が切られるのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  2. “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
  3. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  4. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  5. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  6. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  7. C.ルメール「がっくり」まで繰り返さなくても!? 3歳マイル王ジャンタルマンタルが「あの名マイラーにそっくり」と話題
  8. クロノジェネシス元主戦が「油断騎乗疑惑」で騎乗停止処分!ノーステッキ楽勝ムードからまさかの敗戦…「後味の悪さ」残る結果もキズナ産駒の素質馬がデビュー勝ち
  9. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  10. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声