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有馬記念、武豊とキタサンブラックは、今回も孤高の逃亡者となれるのか? 最高の枠は「あの馬」?【展開考察】

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 実際に昨年の有馬記念での最初の600mは推定37.1秒。大阪杯が36.8秒、天皇賞・春が37.5秒、ジャパンCが37.2秒。そう速いダッシュを見せているわけではなく(見せる必要もなかった)、同じ逃げ馬にしてもキタサンブラックのこだわりは「ハナ」よりも「マイペース」であるといえる。

 それに対してマルターズアポジーのこわだりは紛れもなく「ハナ」だ。これはキタサンブラックと異なり、気性的にハナに立つ必要があるからだ。その証拠に4走前は1800mを最初の600m・34.4秒で飛び出して12着に大敗。1番人気を背負いながら33.9秒で飛び出して11着に大敗した経験もある。

 ただし、近3走はそれぞれ36.4秒、35.7秒、35.6秒でハナを切って、マイペースのまま逃げ切り。ダッシュ力が問われる最初の600mの平均タイムも、キタサンブラックを1秒近く上回っている。

 したがって、今年の有馬記念でハナを切りペースメーカーを務めるのは、まずマルターズアポジーとみて間違いないだろう。

 ただし、武豊騎手がマルターズアポジーを泳がせるのは4コーナー手前までだ。約800mのロングスパートが板についてきた最近の競馬を踏まえても、最後の直線はキタサンブラックが先頭で入ってくる可能性が極めて高い。

 また、他の有力馬に目をやると、昨年の有馬記念のようにキタサンブラックを早めに潰しに行きたいゴールドアクターにとって、隣の「1枠2番」というのは最高に近い枠順といえるだろう。

 イメージはまさに今年の天皇賞・春のカレンミロティックの競馬だ。1枠1番だったキタサンブラックに対して、2枠3番からスタートした13番人気のカレンミロティックは終始3番手を追走。キタサンブラックを射程内にマークし続けた。

 その結果、最後の直線で満を持してキタサンブラックに並びかけ、一度前へ出た瞬間は池添謙一騎手の勝負騎乗がハマったように思えた。だが、最後はキタサンブラックが驚異的な勝負根性で盛り返してハナ差の接戦を制している。

 最後までキタサンブラックを追い詰めながらも敗れたカレンミロティックだが、この相手がグランプリホースのゴールドアクターとなれば、結果が違ってもおかしくはない。

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