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JRAコントレイル世代「最後の大物」が3馬身差圧勝で復活! 神戸新聞杯(G2)2番人気だった不屈の大器は「2歳日本レコード」ホルダー

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 27日、阪神10Rで天神橋特別(2勝クラス、芝1600m)が行われ、グランデマーレ(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)が1番人気に応え、1年4か月ぶりの勝利を飾った。

 前回の勝利は2019年12月までさかのぼる。出世レースの一つ、葉牡丹賞(2歳1勝クラス)でグランデマーレは2歳日本レコードを樹立。デビュー2連勝を飾り、陣営はホープフルS(G1)出走を明言していた。

 その時点では、同世代の怪物コントレイルを追う有力馬の1頭になるとみられていたグランデマーレ。しかし、レース4日後に飛び込んできたのは『左前脚骨折』という悲報だった。レコードVの代償は大きく、翌年春のクラシックを棒に振った。

 2戦2勝のまま、陣営が復帰戦に選んだのは昨年9月の神戸新聞杯(G2)。3冠目前のコントレイルが、秋の始動戦として注目されたレースだ。

 同じ無敗馬とはいえ、コントレイルはクラシック2冠馬、一方のグランデマーレは骨折休養明け。単勝オッズ1.1倍のコントレイルに対し、グランデマーレは19.9倍とその差は歴然だった。それでも、日本ダービー(G1)3着のヴェルトライゼンデや、同5着のディープボンドを差し置いて単勝2番人気に支持されたのは、ファンの期待の表れでもあった。

 コントレイルが注目を浴びる中、グランデマーレは道中2番手を追走。4角でも2番手に位置していたが、中京の直線坂で大失速……18頭立ての17着でゴールにたどり着いた時は、コントレイルから実に4秒4も離されていた。

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 この惨敗にもめげず、鞍上を務めた藤岡佑介騎手はレース後「久々のぶん、最後はばったりと止まりましたが、順調に使っていけば、大きいところへ挑戦できる馬です」というコメントを残している。

 休み明けを叩かれたグランデマーレ。確勝を期して、中2週で鷹巣山特別(2勝クラス、芝1600m)に出走。ここでも2番人気に支持された。ところが、中団後方から直線を迎えたグランデマーレは伸びを欠き、まさかの11着。骨折明けとはいえ、2戦連続大敗には失望の声も聞かれた。

「神戸新聞杯は2200mという距離も長すぎた印象です。父がロードカナロアなので、ゆくゆくはマイル前後が主戦場になると思っていました。そんな中で、前走は自身初のマイル戦。ひと叩きされた効果と距離短縮という2つのプラス要素もあって、期待は大きかったのですが……。一度はG1を狙っていた馬だけに、陣営のショックも大きかったでしょうね」(競馬誌ライター)

 デビュー2連勝から一転、骨折明けは2戦連続2桁着順という現実を突きつけられたグランデマーレ。その後はノーザンファームしがらきで調整され、帰厩したのは2月下旬。厳冬期に無理をさせなかったことが成長につながったのか、5か月ぶりの実戦でついに3勝目を飾った。

「もともと陣営は復帰戦として、中山の2000mを考えていたようですが、マイル戦に矛先を替えました。スローペースのなか、しっかり2番手を折り合っていました。最後の脚を見ても、今後は2000m以下を使われる可能性が高いのではないでしょうか」(同)

 今回の3馬身差の圧勝で、2歳レコードを叩き出した潜在能力も証明。どん底からのV字回復を果たし、オープン入りも時間に問題だろう。

 デビューから手綱を取っている藤岡佑騎手とともに、同世代の三冠馬コントレイルと再戦を果たす日もそう遠くないのかもしれない。

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