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JRA コントレイルに考えられる「最悪のシナリオ」とは……。 大阪杯(G1)福永祐一「1年前再現」なら再び悪夢も?

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 4日に阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)には、昨年の三冠馬コントレイル(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)が出走。古馬としての始動戦で、不動の主役を務める。

 前走のジャパンC(G1)で2着に敗れ、デビューからの連勝が止まったコントレイルだが、負けた相手はいまだアーモンドアイだけ。帰厩後の追い切りを見ても、馬体は2000m仕様に作り込まれており、動きも万全。距離も陣営がベストと胸を張る2000mなら、負けることは許されない。前評判では、グランアレグリアとの2強、もしくはサリオスを含めた3強とも言われているが、単勝オッズはコントレイルがやや抜けた1番人気に支持されそうだ。

 ただし、そんなコントレイルにも不安要素はある。前走から4か月ぶり(中17週)という間隔は自己最長。さらにレース当日は雨予報となっており、馬場が想定以上に悪化した時の対応力は未知数だ。

 それ以外には、鞍上を務める福永祐一騎手の手綱さばきも大きなポイントとなるだろう。大阪杯が開催される阪神の芝コースは外回りと内回りがあるが、福永騎手はどちらかというと外回りでの成績の方がいい。

【福永祐一、阪神芝コース別通算成績】
内回り 225-188-197-1201/1811(12.4%/22.8%/33.7%)
外回り 152-121-92-502/867(17.5%/31.5%/42.1%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率

 最後の直線の距離は、外回りが約474m、内回りは約357mと100m以上の差がある。外回りは瞬発力勝負になりやすく、直線で極端な不利というのは生まれにくい。一方、内回りはコーナーを回る数が多い分、インでうまく立ち回ればかなり有利。ただし、直線で包まれた時は脚を余して惨敗というシーンも少なくない。

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 思い出されるのが、1年前の大阪杯だ。福永騎手は3番人気のワグネリアンに騎乗し、勝ち馬ラッキーライラックの直後の5番手につけていた。終始インを回り、3角までは5番手をキープしていたが、すぐ前のラッキーライラックが脚を溜める形でやや後退。そのあおりを受けたワグネリアンは4角で8番手まで位置を下げてしまう。さらに、最後の直線で進路が塞がってしまい、不完全燃焼の5着に敗れてしまった。

 福永騎手は「もう一列前で運びたかった。持ち味を発揮できる形に持ち込めなくて残念」と不本意な結果に悔しさを滲ませた。もしワグネリアンが不利なくレースを運んでいたとしても、3着争いが精いっぱいだったかもしれない。しかし、1年前のように実力を出し切れずにレースを終えることも阪神内回りでは珍しくない。

 もしコントレイルに土がつくとすれば、昨年のワグネリアンと同じように内で包まれた時だろう。枠は真ん中より外目が理想か。もし内枠に入ってしまった時、福永騎手に1年前の“悪夢”が蘇らなければいいのだが……。

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