
里見治オーナー「『サトノの呪い』などどこ吹く風!リベンジから『制圧』へ反逆の2017年が始まる」 ~2017年の競馬キーマン Vol.1~

4年ぶりのクリスマス・グランプリとなった有馬記念も幕を閉じ、中央競馬は2016年の全日程を終了。来年1月5日の金杯開催まで小休止となった。
25日の有馬記念で激闘を演じたキタサンブラックとサトノダイヤモンドが、来秋の凱旋門賞(仏G1)参戦の意向を表明しており、早くも来年に向けて動き出しつつある競馬界。JRAも全レースでのパトロールビデオの導入や、短期免許で来日する外国人騎手の基準の向上、大阪杯のG1昇格など2017年の競馬開催に向けて着々と動き出している。
そこで今回は【2017年の競馬キーマン】と銘打ち、来年の競馬界でさらなる躍進が期待できる人や馬をピックアップした。第1弾は今や”呪い”などどこ吹く風、絶賛確変中のままシーズンを締めくくった里見治氏を取り上げた。
パチスロ業界の大成功の裏で「失敗」の象徴だった馬主業
セガサミーホールディングス株式会社の代表取締役会長兼社長として、パチスロ業界で圧倒的な成功を収めている傍ら、馬主としては決して順風満帆とはいえなかった里見氏。むしろ、華やかな雰囲気のある馬主業の中でも「失敗」の象徴として取り上げられることも少なくなかった。
毎年のようにセールで大枚を叩き、気に入った馬は億単位の良血馬でも迷わず購入。
まるで金に糸目をつけていないかのような豪快な買い物ぶりに、毎回のセール後には「今年はいくら使ったのか」ということが話題になるほどの名物馬主である。メディアの注目を集めては、億単位の出費を何事もなかったかのように笑い飛ばしていた。
だが、威勢がいいのは馬を買った時だけで、いざ走らせてみると数億円があっさりと水に溶けてしまうような”空振り”も多い。運否天賦の馬主業で巨額の損失など付き物だが、里見氏の場合はその「数」と「額」が抜きん出ていた。
ようやく近年になって活躍馬が出たものの、まるで呪われているかのようにG1だけには手が届かない。象徴的なのが、日本競馬で最高の栄誉の一つといわれる日本ダービー(G1)で昨年、今年と2着に泣いたことだ。
英国の政治家ウィンストン・チャーチルが「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」と明言を残したが、里見氏にとっての日本ダービーはまさにそういった心境なのだろう。
他にも2013年のサトノノブレスで菊花賞を2着、翌2014年にはサトノタイガーでJBCスプリントを2着、さらに翌2015年にはサトノクラウンで皐月賞を1番人気に押されながらも敗退、続く日本ダービーではサトノラーゼンと共に上位争いを演じるも2着と3着だった。
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