JRA ソダシ2冠に早くも黄信号!? 桜花賞(G1)レコードVで安藤勝己氏指摘「ディープ馬場」克服も……、「41戦未勝利」のジンクスが最大のネック?

11日、阪神競馬場では桜花賞(G1)が行われ、2番人気のソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が無傷の5連勝で桜の女王の座を射止めた。
レース直前に1番人気こそサトノレイナスに譲ったが、課題のスタートをしっかり決めると、3~4番手を先行。直線で早めに先頭に立つと、他馬の追撃を退けた。
ここ数週間は週末のたびに雨にたたられ、道悪での競馬が続いていたJRAの各競馬場。しかし、この日の阪神は快晴で、芝コースはパンパンの良馬場。不安視された高速決着も難なくクリアし、コースレコードとなる1分31秒1をマークした。
前日の10日には同じコースで阪神牝馬S(G2)が行われ、4歳古馬のデゼルが優勝。勝ちタイムはソダシより0秒9遅い1分32秒0だった。斤量はソダシより1kg軽い54kgだったことを考えれば、ソダシの強さの程がうかがえるだろう。
実は前日の阪神牝馬Sの結果を受けて、元JRA騎手の安藤勝己氏は自身のTwitterで次のようにつぶやいていた。
「ディープ馬場にまたなっとる」
阪神牝馬Sには3頭のディープインパクト産駒が出走し、3頭すべてが3番人気までに支持されていた。このうち1番人気デゼルと2番人気マジックキャッスルがワンツーを決め、母の父がディープインパクトというドナウデルタが3着に入ったことでも、桜花賞のディープインパクト産駒に注目が集まっていた。
実際に桜花賞の上位入線馬を見ると、2着サトノレイナスと4着アカイトリノムスメがディープインパクト産駒、そして3着ファインルージュはディープインパクト直仔のキズナ産駒だった。そんな中、ディープインパクトの血を持たないソダシは、安藤氏が予言した「ディープ馬場」を見事克服したということになる。
この勝利でソダシへの注目度はますますアップしたのは間違いない。次走は王道路線のオークス(G1)とともに、日本ダービー(G1)出走という選択肢も上がっているようだ。どちらにしても東京2400mが舞台で、多くの他の3歳馬と同様、ソダシにとっては未知の距離となる。
そこで浮上するのがクロフネ産駒の距離限界説だ。ソダシの桜花賞制覇を含めてこれまでJRAの平地芝G1を9勝しているクロフネ産駒だが、勝利実績は全て1600m以下。マイルを超える距離のG1では41戦して未勝利と「距離の壁」があることが知られている。
ソダシ自身は、デビュー戦と2戦目の札幌2歳S(G3)で洋芝の1800mを克服しているが、2000m以上は未経験。これまで数多くの桜花賞馬が800m延びるオークスで「距離の壁」にぶち当たってきた。
果たして、ソダシは父クロフネの“距離限界説”を覆し、無敗の2冠馬に輝くのか。次走にはさらに大きな注目が集まる。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 最強社台グループに「侍」が挑戦状!? 苦戦が続く馬産地・日高再興へ「ハナズ」のM.タバート氏が新1口馬主クラブ設立!
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
関連記事

JRA ソダシはアーモンドアイ、グランアレグリア級!? 桜花賞(G1)歴史的名馬に匹敵を匂わせる「衝撃」サインとは

JRA 白毛の桜花賞馬ソダシ「次走」に日本ダービー(G1)急浮上!? 「この先は無限大」主戦・吉田隼人「意味深発言」の真意に迫る

JRA ソダシ、サトノレイナスとグランアレグリア、デアリングタクトの共通点。今年の桜花賞(G1)も「上位6着」まで独占……王道の不要説を証明?

JRA C.ルメール「7週連続」重賞勝ちなしの大スランプ……。桜花賞(G1)サトノレイナス明暗分けた直線の攻防、「32秒9」豪脚披露も女王ソダシに連敗

JRA桜花賞(G1)ソダシ金子真人オーナーを上回る「強運」の持ち主!? 唯一の所有馬8番人気ファインルージュが大健闘3着!















