GJ > 競馬ニュース > 古今東西・皐月賞 苦労人列伝!!  > 2ページ目
NEW

JRA古今東西・皐月賞(G1)苦労人列伝!! ドリームパスポート&高田潤、ダイタクリーヴァ&高橋亮……今年の“崖っぷちジョッキー”は最大のチャンスを掴めるか

【この記事のキーワード】, ,

 現在は厩舎を切り盛りする高橋亮調教師は、今なおトップジョッキーとして君臨する福永祐一騎手や和田竜二騎手ら「花の12期生」のなかでも、注目の騎手デビューを飾った人物だ。

 1996年のデビュー1年目から20勝。3年目の98年には重賞初制覇と、その騎手人生は順風満帆のようにみえた。ところが翌99年に2度目の落馬事故を経験。頭蓋骨骨折と硬膜外血腫という重症を負い、生命の境をさまようことになる。

 その後、ターフに帰ってきたとき巡り合ったのが、師匠である橋口弘次郎調教師がデビュー前からクラシック候補として見込んでいたダイタクリーヴァだった。

 愛弟子が療養中にデビューした同馬は、当時は笠松所属だった安藤勝己騎手の手綱で勝利。続く白菊賞も、ほかにカーネギーダイアンというクラシック候補をお手馬としていた藤田伸二騎手を配して2着。どちらも1回きりの騎乗になるようにと、愛弟子がケガから復帰したらすぐに騎乗できるよう配慮した、橋口調教師の”師弟愛”があったのだ。

 だが、迎えた皐月賞。高橋亮騎手に乗り替わって1番人気に推されたダイタクリーヴァは2着に終わった。結局、騎手時代はG1制覇することはなく2012年2月に騎手引退。G1騎乗は21回のチャンスを得たものの、2着3回、3着1回の成績に終わっている。

 そのうち1番人気に推されたのは、ダイタクリーヴァと挑んだこの皐月賞だけ。つまり高橋亮調教師にとって騎手時代を振り返れば、2000年の皐月賞こそ、最初で最後のG1勝利への最大のチャンスだったのだ。

 冒頭で挙げたアサマノイタズラと嶋田騎手のコンビは、もしも皐月賞を制すれば、人馬ともに重賞初制覇。それがG1となれば、これ以上ない最高のドラマとなるだろう。今回紹介した過去の例を見ても厳しい道であることは確かだが、乾坤一擲の騎乗を期待したい。

JRA古今東西・皐月賞(G1)苦労人列伝!! ドリームパスポート&高田潤、ダイタクリーヴァ&高橋亮……今年の“崖っぷちジョッキー”は最大のチャンスを掴めるかのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  4. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!