地方年度代表馬は「中央勢と互角」のソルテに。地方のエースの今後は……
11日、地方競馬全国協会(NAR)が「NARグランプリ2016」の年度代表馬にソルテを選出したと発表した。
一昨年3月から昨年の2月までOPで7連勝を飾るなど無類の強さを誇ったソルテ。その後重賞に挑戦し、かしわ記念(G1)でコパノリッキーに次いで2着、さきたま杯(G2)では15年のマイルチャンピオンシップ覇者のベストウォーリアを下し、勝利を飾っていた。
また年度代表馬のほかに、4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬も受賞し、合計で3部門を制覇している。外国産馬や中央所属馬に勝るとも劣らない走りを見せた点が受賞に繋がったのだろう。
中央との強豪との戦いへと舵を切っていたソルテが、昨年最後に臨んだのはJBCスプリント。13戦ともに戦ってきた吉原寛人を鞍上に迎え、堂々の2番人気。万全の体制で地方馬9年ぶりの勝利を目指し、強豪たちに挑んだ。
レースはソルテとダノンレジェンドの先頭争いからスタート。ダノンレジェンドが先頭を奪い、それをソルテが2番手からうかがう形になる。4コーナーに入ると後方からスルスルとベストウォーリアがソルテに並び、ダノンレジェンドとの距離を詰める。直線に入るとソルテも上がるかと思いきや、伸びることなくそのまま馬群に沈み6着に終わった。結果は、ダノンレジェンドが後続を寄せつけずに逃げ切り。1番人気のベストウォーリアに3馬身差をつける圧勝を見せた。
レース後、吉原騎手は早々に手応えがなくなったとし、「思った以上に流れが速かった。息が入って『もういっちょ』と思ったのですが…。はっきりとした敗因は分からないです」と無念さを語っている。
ソルテは次走に3月の地元のS3フジノウェーブ記念を予定。その後、春のG1かしわ記念を目指すという。地方のエースが中央のエリートをねじ伏せる。ソルテはその姿を再びファンに見せることができるだろうか。
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