真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.05.31 11:00
横山武史とエフフォーリアは「何故」ナリタブライアンになれなかったのか。日本ダービー(G1)シャフリヤール「10cm差」の大接戦に恵まれなかった「ゲリラ豪雨」
文=大村克之
「人気に応えることが出来なくて、申し訳なかったです」
単勝1.7倍の大本命馬による2着敗戦に、22歳の若武者は開口一番、ファンへ謝罪した。皐月賞馬エフフォーリアと横山武史騎手の無敗三冠の夢は、日本ダービー(G1)の舞台で潰えた。
4戦4勝の無敗で制した皐月賞(G1)では、2着に3馬身差という決定的な差をつけたエフフォーリア。0.5秒以上の差をつけたのは、過去にナリタブライアンとオルフェーヴルという2頭の三冠馬だけ。この事実はメディアでも大きく取り上げられ、クラシックの開幕戦にして早くも同世代の陣営に絶望を突きつけたことは言うまでもない。
しかし、そこには落とし穴があった。何故なら、ナリタブライアンとオルフェーヴルの皐月賞は良馬場であり、エフフォーリアは稍重だったからだ。
あくまで一般論だが、例えば重馬場で行われた今年の大阪杯(G1)で伏兵レイパパレがコントレイルらに4馬身以上の差をつけて勝ったことや、同じ稍重なら昨年の宝塚記念(G1)でクロノジェネシスが6馬身差で圧勝したように、雨で重くなった特殊な馬場は着差が大きく開きやすい。
レイパパレやクロノジェネシスが現役屈指の強豪であることは間違いないが、これらの着差を鵜吞みにできないことは多くのファンが経験則で知っている。
そういった意味でエフフォーリアの3馬身差と、ナリタブライアン・オルフェーヴルの3馬身差には小さくはない違いがあった。特に日本ダービーは、毎年のように東京特有の超高速馬場で行われているレース。稍重の皐月賞を圧勝したエフフォーリアには時計勝負に一抹の不安があったことは確かだ。
そんなエフフォーリアにとって、この日に突如降り出した雨は、まさしく恵みの雨だったに違いない。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- JRA天皇賞・春(G1)エタリオウの「扱い」が鍵? 「最強コンビ」桃井はること楠原安里梨が占う平成最後の聖戦
- 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か
- 【NHKマイルC】父は名マイラー、母もマイルG1馬の「黄金血統」、前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭
- JRA矢作芳人調教師「馬場のことは、いつも棟広に聞いているぐらいだから」ジャパンC(G1)にコントレイルを出走させる名伯楽も信頼!『KEIBAコンシェルジュ』棟広良隆氏【特別インタビュー】
- 競馬・パチスロ「勝ちまくり」の無双モード!?「キャプテン渡辺」が濃厚すぎる上半期を振り返る!!【特別インタビュー】
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 【NHKマイルC】17番人気ピンクカメオの激走!伝説の973万馬券はこうして飛び出した。今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに不安話で急浮上の穴馬!
- JRA天皇賞・秋(G1)最強の「攻略法」を発見!? 空気階段「鈴木もぐら」渾身の『絆69馬券』に驚愕!!
関連記事
JRA「指示無視」M.デムーロ、武豊と共に「ルメール潰し」成功も最下位……調教師「ポジション取りが大事」も“実質”最後方からになった舞台裏
JRA福永祐一「冷静と情熱のあいだ」で無敗エフフォーリア撃破! “ダービーの重みを知る”苦労人が厳しさ教えた殊勲星…… シャフリヤールでコントレイルに続くダービー連覇
JRA「申し訳ありません」横山武史エフフォーリア「血の宿命」の2着……日本ダービー(G1)単勝1.7倍も3世代連続2着に安藤勝己氏「宿題ができた」
JRA【鳴尾記念(G3)展望】武豊ブラヴァスVS岩田康誠ブラストワンピース!宝塚記念(G1)前哨戦を制するのは?
JRA【安田記念(G1)展望】大本命グランアレグリアに2つの「懸念」あり。サリオス「絶好舞台」で逆転に虎視眈々! ★上位人気馬予想オッズ付き★