
「64万円」ゲットした球界のレジェンドが出資した注目の「超良血馬」とは!? ダービー馬シャフリヤールを選んだ元プロ野球投手・山本昌氏に先見の明!
先月30日に行われた日本ダービー(G1)は、毎日杯(G3)の勝ち馬シャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が、1番人気エフフォーリアをハナ差で差し切り優勝。2018年に生まれた3歳馬7398頭の頂点に立った。
クラブ法人・サンデーレーシングにて1口300万円、総額1億2000万円で募集されていたシャフリヤール。超高額な本馬に出資していたのが、元プロ野球・中日ドラゴンズの投手で、“球界のレジェンド”こと山本昌氏だ。
ダービー当日、同じく元プロ野球投手であり馬主の“大魔神”こと佐々木主浩氏とともに、『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)にゲスト出演していた山本昌氏。愛馬のダービー制覇には興奮のあまり、スタジオの照明に頭をぶつけたという。また、番組内ではシャフリヤールの単勝5万円と3連単100円を購入、計64万3980円を見事に的中させている。
同氏はシャフリヤールの全兄で皐月賞馬のアルアインにも出資していたが、ダービーで5着に敗退。弟のシャフリヤールでついに念願のダービーオーナーの仲間入りを果たした山本昌氏だが、今年も同じくサンデーレーシングの超高額馬に出資をしている。
G1兄弟を見抜いた先見の明を持つだけに、もしかすると「ダービー連覇」の可能性も十分にあり得るかもしれない。
今年、山本昌氏が出資をしているのはディーンズリスター(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、全兄にドバイターフ(G1)の勝ち馬リアルスティール、全姉に2019年のオークス(G1)、今年4月に香港で行われたクイーンエリザベス2世C(G1)を制したラヴズオンリーユーがいる超良血馬である。
山本昌氏は取材で北海道にディーンズリスターを見に行ったという。「リアルスティールにそっくり」であると、『中日スポーツ』のインタビューにて答えているように、早くもぞっこんのようだ。ちなみにディーンズリスターはシャフリヤールよりも高額の1口375万円、総額1億5000万円で募集されており、いち競馬ファンとしてもデビューが楽しみな1頭と言えそうだ。
また、牝馬ではG1レーシングにて募集された、リーブズオブグラス(牝2歳、栗東・寺島良厩舎)にも出資しているようだ。父エピファネイア、母リープオブフェイス。近親には2014年のマーチS(G3)を勝ったソロルなどがいる。こちらは既に6月20日、阪神芝1600mを松山弘平騎手でデビューする予定でいるとのこと。
エピファネイア産駒の牝馬で松山騎手といえば、無敗の三冠牝馬デアリングタクトが真っ先に思い出されるだろう。管理する寺島調教師は「馬格がしっかりあって、動きが本当にいい。見た目は本物っぽい」と『スポーツ報知』のインタビューに答えている。来年の牝馬のクラシック戦線を賑わせてくれるかもしれない。
山本昌氏はクラブ馬に出資を始めてから、今年でまだ7年目だという。既にダービーオーナーの仲間入りは果たしたものの、投手時代のように、これからも末永く競馬界を盛り上げてくれることに期待したい。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
23:30更新アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA阪急杯(G3)川田将雅ブチギレ怒声「ユーイチ!!」から1年……ダノンファンタジーVSレシステンシアは「鞍上」因縁対決?
- 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
- JRA NHKマイルC(G1)幸英明「北村友一のことが頭から離れない」騎乗馬ルークズネストを巡る「複雑な背景」とは
- JRA北村友一、横山一家と「全面戦争」勃発か…浦島状態がもたらした「立ち位置」の変化と大き過ぎた代償
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- JRA武豊「復活」の京都記念(G2)完勝は「確執と低迷」の序章……近藤利一オーナー死去、アドマイヤビルゴ登場まで長過ぎた沈黙の時間